治療院のリスティング広告（PPC広告）｜出稿ポイント3選とその他の集客方法

2020-11-19 00:21治療院の集客講座編集部集客を増やしたい

ネット集客 PPC広告

リスティング広告（PPC広告）は、WEB上で検索しているユーザーを治療院に集客するための有効な手段のひとつです。とはいえ、治療院がリスティング広告を使用する場合、適切な設定を行わなければ、広告効果を高めることはできません。

当記事では、リスティング広告（PPC広告）を出稿するときの3つのポイントと、リスティング広告以外に効果的なWEB集客方法を解説しています。新規集客を成功させたい治療院の先生は、ぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

1.リスティング広告（PPC広告）とは？
2.治療院がリスティング広告（PPC広告）を行う際のポイント3選

2.1.自院にあった適切な予算設定
2.2.コンバージョンに繋がるキーワードの選定
2.3.クリックされやすい広告文の作成

3.リスティング広告（PPC広告）以外のWEB集客方法

3.1.MEO対策
3.2.SNS広告・SNS運用
3.3.SEO対策

4.まとめ

リスティング広告（PPC広告）とは？

リスティング広告（PPC広告）には次の2種類があります。それぞれ広告が表示される場所や広告出稿時の設定方法が異なります。

・検索連動型広告

検索連動型広告は、検索エンジンの結果画面にテキストとして表示される広告です。検索エンジンに入力されたキーワードに応じて、関連性の高い広告が表示されます。たとえば、近隣の治療院をWEBで探している人などを対象に、自院の広告を出すことが可能です。

・ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、WEBサイトや記事の間に表示されます。特定のWEBサイトを指定するか記事のテーマを指定することで、ディスプレイ広告の出稿が可能です。ディスプレイ広告では、テキストまたは画像のいずれかの広告を使用できます。

検索連動型広告とディスプレイ広告の料金システムは一緒で、ユーザーによって広告がクリックされた時点で広告費が発生します。広告を表示してもユーザーにクリックされなければ、広告費は発生しません。1クリック時の広告費は、広告出稿時に設定することが可能です。

なお、リスティング広告の掲載順位は、オークション形式で決まります。広告掲載順位を決める要素は、1クリックあたりの広告費設定と、リスティング広告の品質から割り出される広告ランクです。

1クリックあたりの広告費設定は入札価格と呼ばれ、高額に設定するほど広告ランクが高まります。ただし、入札価格が高くてもリスティング広告の品質が低ければ広告ランクも下がるため、広告の上位表示ができません。

広告の品質は、広告のクリック率やキーワードと広告の関連性などで決まります。

リスティング広告の品質を改善すれば、入札価格が安くても掲載順位を上げることが可能です。

治療院がリスティング広告（PPC広告）を行う際のポイント3選

リスティング広告（PPC広告）は手軽に始められる集客手段ですが、適切な設定を行わなければ、期待する効果が得られない危険性があります。「広告予算」「キーワードの選定」「クリックされやすい広告文の作成」がリスティング広告を出す際のポイントです。

ここでは、治療院が広告運用をするときに気をつけたい3つのポイントを解説します。

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自院にあった適切な予算設定

リスティング広告の予算設定では、1件の来院を獲得するためにかかる広告費について考えることが重要です。来院1件獲得あたりにかかる広告費は「CPA」と呼ばれます。

たとえば、来院1件につき平均3万円の売上が発生すると仮定します。リスティング広告のCPAが1万円であれば、3万円から1万円を引いた2万円分が利益です。

つまり、広告費を10万円と設定すれば、売上が30万円、利益が20万円となります。実際には地代家賃や人件費などの固定費を含めた計算が必要ですが、おおまかな広告予算はこのようにして設定することが可能です。

来院1件につき発生する売上よりもCPAが高くなってしまうと、広告を出しても利益が残らなくなります。そのため、自院の売上や利益率に合わせた予算設定が大切です。

1～2人で運営している小さな整体院の場合は、毎月10万～20万円が広告費用の目安となります。

コンバージョンに繋がるキーワードの選定

コンバージョンとは、リスティング広告をクリックしたユーザーが商品やサービスの購入に至ることを表す用語です。治療院の場合、来院や電話予約などの成果がコンバージョンとなります。

広告を出す検索キーワードによってコンバージョンへの繋がりやすさは異なるため、適切なキーワード選びが重要です。

たとえば、自院の所在地に近い地名キーワードで検索しているユーザーに向けて広告を出せば、コンバージョンに繋がりやすいと考えられます。

＜キーワード選定の手順＞

1：キーワードを選定するときは、まず治療院を探している人が検索しそうなキーワードを洗い出しましょう。思いつく限りたくさんのキーワードをリストアップしてください。

↓

2：リストアップしたキーワードの中から、より多くのユーザーが検索している主要なキーワード＝ビッグキーワードを選び出します。

↓

3：ビッグキーワードを選んだあとは、組み合わせて使う2語目や3語目のキーワードも同様の手順で洗い出しましょう。2語目はミドルキーワード、3語目はスモールキーワードと呼ばれます。

さまざまなキーワードを組み合わせることにより、コンバージョンに繋がりやすいキーワードへの広告出稿が可能です。

クリックされやすい広告文の作成

クリックされやすい広告文を作成すれば、より多くのユーザーを自院のWEBサイトに誘導できます。

リスティング広告の広告文を構成する主な要素は、1行目に表示される広告タイトルと、2行目以降に表示される広告説明文の2つです。

広告タイトルでは、目を引きやすい文章設定が重要となります。広告を見た人が気になるようなキーワードを広告タイトルに含めましょう。また、資格や実績など信頼感の伝わるキーワードを使用することも、広告タイトル作りのポイントです。

広告説明文では、具体的な地域を含めることでクリックされやすくなります。

また、割引キャンペーンなどを行っていれば、広告文に割引情報を提示することでクリック率の向上が期待できるでしょう。

さらに詳しいPPCのコツについてはこちら

最新のPPCテクニックはこちら

リスティング広告（PPC広告）以外のWEB集客方法

治療院の集客に役立つ広告媒体はリスティング広告だけではありません。地図エンジンに自院の情報を表示するためのMEO対策や、SNSおよびSNS広告の活用、SEO対策などもWEB集客に有効です。

ここでは、リスティング広告以外のWEB集客方法について、メリットとデメリットを含めて解説します。

MEO対策

MEOとは、Map Engine Optimization（地図エンジン最適化）の略称です。

地図エンジンでは、検索ユーザーが居る地点の周辺にある店舗が表示されます。MEO対策を行えば、地図エンジン上で自院の情報を上位表示させることが可能です。

MEO対策には、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・地図エンジンの上部に広告表示ができる・電話番号や住所を分かりやすく表示できる	・Googleマイビジネスの登録が必要となる・悪い評価や口コミも表示される場合がある

MEO対策にはマイビジネス！マイビジネスのテクニックはこちら

SNS広告・SNS運用

リスティング広告と同様に、SNS上でも広告配信が可能です。SNS広告なら、SNSを利用しているユーザーの属性に合わせて広告を表示できます。なお、SNS広告を出すだけでなく、自院でのSNS運用もWEB集客手段のひとつです。

SNS広告には、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・属性に合わせた細かなターゲティングが可能・リスティング広告ではリーチできないユーザーに広告が出せる	・SNSの種類によっては潜在客が少ない場合がある・広告内容によっては「炎上」するリスクがある

SEO対策

SEOとは、Search Engine Optimization（検索エンジン最適化）の略称です。SEO対策を行えば、特定のキーワードで検索されたときに、自院のWEBサイトを上位に表示することができます。

SEO対策のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット	デメリット
・広告費がかからない・中長期的な集客が可能・上位表示されれば治療院の信頼性が上がる	・上位表示されるルールが定期的に変わる・SEOの効果が表れるまで時間がかかる・WEBに関する知識が必要となる