鍼灸院のチラシを作るコツ!広告規制を守って集客につなげよう
鍼灸院を経営していると、集客がうまくいかない期間もあるでしょう。集客の方法にはさまざまな種類がありますが、特にチラシは効果が高くおすすめの方法です。
ただし、鍼灸院でチラシを作る場合は広告規制を遵守する必要があります。ポイントと共に把握して、効果的な集客が実現できるようにしましょう。
今回は、鍼灸院のチラシを作成する際のコツと注意点を解説します。チラシ集客を検討している鍼灸院の経営者は参考にしてください。
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鍼灸院のチラシは有効な集客ツール!
近年は、リスティング広告をはじめとしたインターネット広告が主流です。しかし、鍼灸院を利用する方の中には、スマートフォンやパソコンを持たない年代の方も多くいます。
たとえホームページを充実させたとしても、インターネットを利用しない方の集客には効果がありません。
このことから、チラシはあらゆる年代にアプローチできる有効な集客ツールと言えます。
チラシのメリットは保存ができることです。1年前のチラシを頼りに鍼灸院を訪れることも珍しくありません。鍼灸院の集客は、ホームページとチラシの併用が非常に効果的です。
チラシを使った集客テクニックについてはこちら
鍼灸院のチラシを作るポイント
患者さんの心を掴むためには、チラシを通して信頼を得る必要があります。ただし、信頼を得るためにあらゆる内容を掲載していいわけではありません。
チラシを作成するときは、法律を含めていくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、信頼性と宣伝効果が高いチラシ作成のポイントを4つ紹介します。
チラシのターゲットを明確に設定する
チラシのポスティングを行った場合でも、手にした方が興味を持たずに捨ててしまえば意味がありません。より高い宣伝効果を得るためには、特に以下の項目を十分に検討したうえで、ターゲットを明確に設定しましょう。
・年齢 ・性別 ・職業 ・家族構成 ・生活力・財力 |
鍼灸院のチラシはスーパーや家電量販店のチラシとは異なるため、万人受けを狙う必要はありません。
ターゲットが決まったあとは広告内容を考えましょう。文字の大きさやデザインなども、ターゲットを意識したうえで決めることが大切です。
自院ならではの強みをアピールする
チラシでは、自院ならではの強みをアピールすることが大切です。数ある鍼灸院の中で自院を選んでもらうためには、他院との差別化を図る必要があります。
アピールする内容が思い浮かばない場合は、以下の例を参考にしましょう。
◯効果的なアピール例
・駅の近くで通いやすい
・土日祝日も施術している
・遅い時間も施術している
・衛生的な使い捨て鍼を使用している
・女性が入りやすい明るい雰囲気
・特定の疾患に対する改善が得意
アピールできる強みが多いほど、他院との差別化を図ることが可能です。
他院のチラシやホームページをリサーチしながら、「どうしても〇〇鍼灸院に行きたい」と感じてもらえるアピールをしましょう。
医療広告ガイドラインや法律に注意する
鍼灸院のチラシを作成する場合、「あはき法」の広告規制に注意しなければなりません。あはき法は、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師などに関連する法律です。作成したチラシが広告違反のために使用できない事態を避けるためにも、法律の内容は理解しておきましょう。
広告違反のリスクを低減させるためには、医療広告ガイドラインにも気を付ける必要があります。鍼灸院はガイドラインの規制対象外となるものの、広告内容に対して世間の目が厳しくなっていることは認識しなければなりません。
ポスティングする地域・時間帯を工夫する
チラシをやみくもにポスティングすることは、効率的ではありません。なるべく効率的な集客ができるよう、ターゲットがたくさん住む地域にポスティングしましょう。
高齢者をターゲットとする場合は、住宅街や高齢者専用施設などにポスティングをすると効果的です。一方、40~50代をターゲットとする場合は、集合住宅や戸建てが密集する地域にポスティングすることをおすすめします。
ポスティングをするときは、時間帯にも工夫が必要です。ターゲットが帰宅する前にポスティングすることで、チラシを見てもらえる可能性が高くなります。
会社員向けのチラシは夕方までにポスティングし、主婦や高齢者向けのチラシは遅くともお昼までにポスティングしておきましょう。
鍼灸院のチラシに広告できる項目
鍼灸院のチラシに広告できる項目はあはき法によって定められているため、必ず確認してください。あはき法の第7条では、以下の項目のみ「広告可能」とされます。
・施術者の名前、住所 ・業務の種類(はり・灸・小児鍼など) ・施術院の名前、住所、電話番号 ・施術日または施術時間 ・健康保険の適用 ・予約の案内 ・出張施術の案内 ・駐車場設備の案内 |
上記のとおり、鍼灸院の基本情報はおおむねチラシに掲載することが可能です。施術院の案内では、住所や電話番号以外にもFAX・メールアドレス・ホームページアドレスが掲載できます。
予約の案内は、「完全予約制」か「予約優先」かを分かるようにすると親切です。駐車場設備は、周辺のコインパーキングの有無や場所も案内することができます。
あはき法では、他院との比較対象となる項目は広告が禁止されています。具体的には以下のような内容です。
・施術者の経歴 ・施術の実績 ・具体的な施術内容 |
施術者(柔道整復師)の出身校や在籍する学会名を経歴として広告することはできません。「当鍼灸院の施術実績は〇〇〇件です」などの実績も同様です。
また、「〇〇流の鍼灸」など流派や作法は他院との差別化を図ることができるものの、法律違反となるため広告できません。
魅力的な広告を作成するためには、デザインを工夫したりイラストを取り入れたりするとよいでしょう。違反広告を使用した場合は、免許の取り消しや業務停止などの処分を受ける可能性があるため注意してください。
医療を連想させる表現は広告できない
鍼灸院のチラシでは、医師や医療行為と誤解される表現は避けなくてはなりません。鍼灸はあくまで医業類似行為となるためです。
医療法や医師法にも抵触するため、以下を参考に適切な表現に置き換えましょう。
禁止される表現 |
適切な表現 |
治療・診療 |
施術 |
診察 |
カウンセリング |
診療時間 |
受付時間・営業時間 |
診療日 |
営業日 |
休診日 |
休業日・休日 |
初診 |
初回施術 |
往診 |
出張施術 |
治療や診療を「施術」に変更することで、さまざまな表現や案内が可能となります。
「〇〇が治る」や「〇〇が回復する」などの表現は使用禁止です。「〇〇を和らげる」もしくは「〇〇を癒す」などに置き換えてください。
鍼灸院の集客方法に困ったらぜひご相談ください!
鍼灸院のチラシは、さまざまな広告規制を守って作成しなければなりません。チラシをはじめ、広告を使用した集客方法に困った場合は弊社にプロデュース・アクティビストのサービスを是非ご検討ください。
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まとめ
今回は、鍼灸院のチラシを作成する際のコツと注意点を中心に解説しました。
鍼灸院のチラシを作成する際は、ターゲットを明確にすることが重要です。他には、他院との差別化を図るために自院の強みを掲載したり、ポスティングの時間を工夫したりすることが求められます。
鍼灸院のチラシでは、あはき法の広告規制に注意しなければなりません。チラシを含め、自力での集客に限界を感じた場合は、ぜひご相談ください。