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整骨院の外観・内装をデザインする際のポイントと注意点を解説!

店舗の外観や内装のデザインは、あらゆる店舗型ビジネスにとって重要であるように、整骨院を経営する際にも非常に重要となる要素です。

店舗デザインの良し悪しによって、開業後の集客効果に大きな影響を及ぼすため、設計の段階でアイディアを十分に練る必要があります。


また、整骨院の外観や内装は、法律によって表現方法や間取りなどが規制されているため、事前に確認しなければなりません。


今回は、整骨院の外観や内観をデザインする際のポイントと、注意しなければならない点を解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.整骨院の外観をデザインする際のポイント4つ
    1. 1.1.シンプルかつ分かりやすい看板を立てる
    2. 1.2.明るく清潔感のあるデザインにする
    3. 1.3.中が分かりやすい設計にする
    4. 1.4.営業時間を記載する
  2. 2.整骨院の内装をデザインする際のポイント3つ
    1. 2.1.照明・壁紙の色にこだわる
    2. 2.2.インテリア・観葉植物などを設置する
    3. 2.3.バリアフリー設計にする
  3. 3.外観・内装をデザインする際の注意点3つ
    1. 3.1.規制表現に注意する
    2. 3.2.構造設備基準を守る
    3. 3.3.コンセプトや利用者層を考えたデザインにする
  4. 4.まとめ


整骨院の外観をデザインする際のポイント4つ


整骨院に限らず、店舗の外装デザインに工夫を凝らすことで、大きな集客に繋がることは少なくありません。

患者さんが来院したくなる外観にするためには、患者さん目線で外観を設計することが大切です。


ここでは、整骨院の外観をデザインする際に押さえておきたいポイントを4つ解説します。



シンプルかつ分かりやすい看板を立てる


看板は、患者さんに自院の存在を伝え、どのようなコンセプト・雰囲気を持った店舗であるかを端的に示します。


多くの患者さんに認知させるためには、看板をある程度目立たせる必要があります。

一方で、看板を目立たせるために派手なデザインにしすぎて、「悪目立ち」してはなりません。


患者さんが「入ってみよう」と思えるような、看板を作ることが大切です。


シンプルなデザインかつ、店舗名などの施設情報が分かりやすい看板を立てることで、程良く人目を引くことができ、好印象を与えられます。



明るく清潔感のあるデザインにする


お店の雰囲気が明るく、全体的に清潔感がある店舗はお客様に好まれる傾向です。

特に、整骨院は、患者さんと直に触れることが多いサービス形態であるため、清潔感がより重要視されます。


例えば、明るい印象のデザインは、整骨院で行われる施術のイメージと相性が非常に良いデザインです。

茶色・緑色などを使用したナチュラルなデザインも、清潔感を創出してくれるため、おすすめです。


親近感を覚えやすい配色・デザインを意識して、患者さんが「入りやすい」と思える外観を設計しましょう。



中が分かりやすい設計にする


外から店内の状況が分かりやすい店舗は、患者さんに安心感を与えます。

そのため、整骨院に馴染みがない場合でも、気軽に利用してもらえる確率が上がるでしょう。


一方で、店内の様子がほとんど見えず、雰囲気が伝わりづらい店舗の場合、整骨院に興味があるお客様が相手であっても敬遠されやすいです。


店内の様子や雰囲気が外から見えるように、大きな窓やガラス部分の多い入口などを設置することがおすすめです。

内側が見え過ぎて困る場合は、すりガラス風シートなどを目隠し部分に活用することで、ある程度のプライバシーを守れます。


立地の問題などで窓を設置できない場合にも、雰囲気を伝えるために「案内看板に写真を掲載する」などの工夫が可能です。



営業時間を記載する


お客様の中には、お店の営業日・営業時間を調べることを面倒に感じる人が多くいます。

そのため、整骨院の外観や看板には、店舗の営業時間を記載しましょう。


店舗の営業時間が看板などに書かれていない場合、お客様が気になる整骨院を見つけても、調べることが億劫となり、来店に繋がらない恐れがあります。


自院の定休日や営業時間を店舗の外観に分かりやすく記載することで、お客様が予定を確認しやすくなり、来院する確率が上昇します。


整骨院の内装をデザインする際のポイント3つ



内装は、「施術室」「待合室」「受付」それぞれの視点から、利便性の高さと居心地の良さが両立したデザインにすることが大切です。

清潔感のある内装をデザインすることで、来院した患者さんに「もう一度来たい」と思ってもらえる確率が上がります。


ここからは、整骨院の内装をデザインする際のポイントを3つ解説します。



照明・壁紙の色にこだわる


照明や壁紙の色一つとっても、患者さんに与える印象は異なります。


蛍光色の照明は明るさや清潔感を演出し、電球色であれば懐かしさや温かさを、間接照明は優しい雰囲気を演出することが可能です。

壁紙の場合は、茶色や緑色はリラックス効果があるとされ、黒色や紺色は高級感を、青色は清潔感を感じさせます。


また、照明と壁紙の組み合わせ方によっても店内の雰囲気は一変します。

患者さんにとって居心地が良く、店舗のコンセプトとも合った照明・壁紙を選択しましょう。



インテリア・観葉植物などを設置する


受付や施術室に、ワンポイントとしてインテリア・観葉植物を置くこともおすすめです。


店内の色合いが調和を取れていても、同系色でまとめた場合、全体的にぼやけた雰囲気になることがあります。

また、スッキリと整っていても、殺風景な場所では落ち着けない、という人は少なくありません。


間仕切りや家具の一部に鮮やかな色を使用したり、特徴的なインテリアを置いたりすることで、ぼやけた印象の空間引き締めることが可能です。

また、観葉植物を置くことで、リラックス効果が期待できます。



バリアフリー設計にする


主に体の不調を訴える人からの需要が高い接骨院において、バリアフリーは非常に重要です。


患者さんの中には、高齢者や車いすを利用者する人も少なくありません。

患者さんが利用する導線はすべてバリアフリーとし、簡単に開け閉めできる扉を採用したり、フロアの段差をなくしたりしましょう。


車いすの人がすれ違いやすいように、廊下を広めに設計することも大切です。


外観・内装をデザインする際の注意点3つ



整骨院を開業する際は、法律の規制に気を付ける必要があります。

店舗の外観や内装に関しては、「広告の制限」や「構造設備基準」といった法律による規制を守らなければなりません。


また、自院のコンセプトとデザインの「統一感」がなければ、どれほどオシャレなデザインでも、どの層にも響かない店舗となる恐れがあります。


最後に、外観・内装をデザインする際の注意点について、3つ解説します。



規制表現に注意する


整骨院は、柔道整復師法によって、看板などに表示できる内容が規制されています。


【柔道整復師法における広告の制限について】


第六章 雑則

(広告の制限)

第二十四条 柔道整復の業務又は施術所に関しては、何人も、文書その他いかなる方法によるを問わず、次に掲げる事項を除くほか、広告をしてはならない。

一 柔道整復師である旨並びにその氏名及び住所

二 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項

三 施術日又は施術時間

四 その他厚生労働大臣が指定する事項

2 前項第一号及び第二号に掲げる事項について広告をする場合においても、その内容は、柔道整復師の技能、施術方法又は経歴に関する事項にわたつてはならない。

(引用:e-Gov 電子政府の総合窓口柔道整復師法」/https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC1000000019#192)


上記の規定に違反した場合、30万円以下の罰金に処せられることとなるため、十分に注意しましょう。

出典:e-Gov 電子政府の総合窓口「柔道整復師法 第七章 罰則 第三十条 五」/https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC1000000019#223)


以下は、整骨院が広告物として表記が許されている内容です。


【施術所の広告制限】


 ア 柔道整復師である旨、その氏名及び住所

 イ 施術所の名称、電話番号、所在場所の表示

 (注)上記ア及びイについて広告する場合にも、その内容は、施術者の技能、施術方法又は経歴に関する事項にわたってはなりません。

 ウ 施術日、時間

 エ その他

 (ア)ほねつぎ(又は接骨)

 (イ)保健所に届出をした旨

 (ウ)医療保険療養費支給申請ができる旨(脱臼又は骨折の患部の施術に係る申請については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)

 (エ)予約に基づく施術の実施

 (オ)休日又は夜間における施術の実施

 (カ)出張による施術の実施

 (キ)駐車設備に関する事項

(引用:東京福祉保健局あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう、柔道整復施術所」/https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/iryo/shikaku/anmamassa-jisiatuharikyuujyuudou.html)


違反広告として多くある事例は、施術者の経歴・流派名の記載などです。

また、施術料金やメッセージの記載なども、広告規制の対象となります。


掲載範囲が分からない場合は、管轄の保健所へ相談すると良いでしょう。



構造設備基準を守る


整骨院の内装工事を行う際は、「構造設備基準」を守る必要があります。

「構造設備基準」は開業する都道府県・市町村区によって異なる箇所があるため、詳しい基準は自治体のWebサイトや近くの保健所に確認しましょう、


以下は、東京都福祉保健局が示す施術所の構造設備基準です。


【構造設備基準】


・6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること

・3.3平方メートル以上の待合室を有すること

・施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること(ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない)

・施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること

【衛生上の必要な措置】


・常に清潔に保つこと

・採光、照明及び換気を充分にすること

(引用:東京都福祉保健局施術所の構造設備基準等について」/https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/tamafuchu/iryou/sejutusho_shucchou/sejutusho_kozokijun.html)


例えば、自治体によっては「利用者のプライベートを守るため、ベッドごとにカーテンを仕切ることが好ましい」と明記された構造設備基準もあります。



コンセプトや利用者層を考えたデザインにする


内外装のイメージは、店舗の雰囲気・価格設定と合致させることが大切です。


例えば、地域の人が気軽に訪れられる整骨院を目指す場合は、親しみやすく明るい雰囲気の店舗が求められます。

一方で、会員しか施術できない「完全予約制」のような高価格帯の整骨院にする場合は、シックで高級感が漂うデザインが好まれます。


整骨院のコンセプトや主な利用者層に合わせて、店舗のデザインを考えましょう。



まとめ


整骨院の外観・内装をデザインする際は、自院の掲げるコンセプトや、主な利用者層に合わせて方向性を決めましょう。


外装は、明るく清潔感が感じられ、店内の様子が伺えるようにすることが大切です。

内装は、色の使い方やインテリアなどにこだわり、どのような患者さんにも利用しやすいように、バリアフリー設計を取り入れましょう。


ただし、整骨院には広告表現や構造設備基準といった、法律の規制が存在します。

店舗が完成してから違反に気付くことがないよう、デザインを考える段階で地域の保健所に相談することをおすすめします。


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治療院の集客講座編集部
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