フランチャイズで整骨院を開業する際の準備と流れ|必要な資格とは?
フランチャイズで整骨院を開業する方法は、独立を目指す人にとって有効な選択肢の1つです。しかし、自分自身で独立開業する方法と比較した場合のメリット・デメリットや注意点を理解することなく、安易に加盟を決めることはリスクの高い行為といえます。
この記事では、整骨院の開業を目指す人のために、フランチャイズに加盟し、独立開業する方法の特徴と注意点を解説します。失敗しない独立開業を実現するためのコツも紹介するため、地域で愛される整骨院を作りたい人は、ぜひ参考にしてください。
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フランチャイズで整骨院を開業するの流れ
まず、フランチャイズで整骨院を開業するの流れを解説します。フランチャイズで整骨院を開業するためには、フランチャイズ本部への問い合わせ・加盟契約の締結・オープン準備の実施と3段階のステップを踏むことが一般的です。
フランチャイズ本部への問い合わせ |
・フランチャイズ加盟募集情報の資料請求 ・募集地域で開催される説明会や個別相談会、店舗見学会に参加し、開業前や開業後のサポート内容や必要費用の確認 |
申し込み・加盟契約 |
・加盟契約を希望するフランチャイズへの申し込み ・本部の審査を経て、加盟契約の締結 ・加盟店ごとに設定される加盟金の支払い |
オープン準備 |
・事業計画に基づいた物件選び・契約 ・内装・外装工事や設備・備品の搬入 ・本部主催の研修会への参加 ・ホームページやチラシ、ダイレクトメールの作成 |
フランチャイズで整骨院を開業する場合のオープン準備は、本部のサポート(開業支援)を受けられるケースがあります。オープン準備の進め方を本部とよく相談し、段階を追って進めてください。
開業の際に必要な準備
整骨院を開業するためには、柔道整復師免許および施術管理者資格が必要です。免許・管理者資格保有者が1名もいない場合は、整骨院の開業は行えません。
整骨院を開業して最初に実施する手続きは、管轄保健所に対する施術所開設届の提出です。その後、保険適用の施術を扱うために、下記のように届出・手続きを進めてください。
・一般保険の取扱手続き ・労災保険指定医療機関の取扱手続き ・共済組合などの取扱手続き |
さらに、フランチャイズで整骨院を開業する際には、まとまった初期費用も必要です。初期費用の金額は整骨院の規模によって異なるものの、400万円~700万円程度を1つの目安と考え、開業資金や運営資金の準備を進めることをおすすめします。
フランチャイズで整骨院を開業するメリット・デメリット
フランチャイズで整骨院を開業することは、メリットだけではなくデメリットもあります。そのため、開業してから後悔しないためには、メリットとデメリットを正しく把握しなければなりません。
まずは、フランチャイズで整骨院を開業するメリットについて確認しましょう。
〇メリット1:経営面でのサポートが受けられる 本部の開催するセミナーに参加できたり、スーパーバイザーのアドバイスを受けられたりするなど、手厚い支援が受けられます。施術者に対する技術指導など従業員教育のサポート制度を設けるフランチャイズもあり、充実した経営支援を受けることが可能です。 〇メリット2:自宅で開業できる可能性がある フランチャイズによっては自宅開業を認め、限られた自己資金で独立開業したい人を支援しています。スポーツジムやデイサービスに併設する形で開業することもでき、既存事業との相乗効果を図ることも可能です。 |
次に、フランチャイズで整骨院を開業するデメリットについて紹介します。下記のようなデメリットがあることを頭に入れて、フランチャイズで開業する方法が望ましいかを検討しましょう。
〇デメリット1:ロイヤルティが発生する 多くのフランチャイズは、ブランドや商標の使用権として、一定のロイヤルティを徴収します。思うように売上が上がらない場合は、ロイヤルティの支払いが経営を圧迫する可能性があります。 〇デメリット2:収入が収支モデルを下回ることがある フランチャイズ本部の提示する収支モデル・開業プランはあくまでも、成功パターンの1つです。明確な経営戦略を立てることなく開業すると、モデル売上を達成することができず、安定経営が困難となります。 |
フランチャイズ加盟を選択した場合、本部に頼る気持ちが強まり、自主的に経営ノウハウを学んだり、市場動向や患者さんのニーズを確認したりする努力を忘れがちです。「フランチャイズに加盟する方法を選択すれば必ず、成功できる」という保証は存在しません。本部に頼ることのできる安心感に惑わされず、売上や集客力を高めるための経営戦略を持つことが、黒字経営には必要不可欠です。
フランチャイズで整骨院を開業するの注意点
フランチャイズで整骨院を開業して成功するためには、いくつかの注意点を守ることが大切です。注意点を守ることなく開業すると、大きな赤字を抱えたり廃業に追い込まれたりするリスクがあります。
フランチャイズで整骨院を開業するに最低限守りたい注意点は、以下の3つです。
〇市場調査をしっかりと行った上で物件を選ぶ
整骨院は競争が激しいビジネスであるため、念入りな市場調査が不可欠です。大手の整骨院やリラクゼーションサロンの人気店舗が近隣にないかを確認し、開業場所を選択しましょう。その上で、下記のような内容を調べることが大切です。
・患者さんのアクセスしやすい立地であるか ・オフィス街や商店街が付近にあり、集客しやすい場所であるか ・電車の駅やバス停からの距離は遠すぎないか |
フランチャイズによっては条件の整った物件の紹介を受けられるケースがあります。自分自身の市場調査に加えて、本部のアドバイスを参考にして、物件の選択を進めてください。
〇損害賠償保険に加入しておく
細心の注意を払って施術を行っても、ケガや事故を起こすリスクはゼロではありません。ケガや事故を起こしたには損害賠償を請求されるリスクがあるため、損害賠償保険に加入し、経営を揺るがす出費に備えましょう。
患者さんによっては、施術方法や身体の変化に対して満足できず、整骨院の責任を追求するケースがあります。トラブルに巻き込まれた場合の弁護士費用や裁判費用をまかなうためにも、損害賠償保険の加入をおすすめします。
〇複数のフランチャイズを比較検討する
経営サポートの内容やロイヤルティの金額は、フランチャイズによって異なります。1社のみの説明会に参加して加盟を決めることは避け、複数のフランチャイズを比較した上で、判断しましょう。
フランチャイズごとの特徴を詳しく理解するためには、説明会に参加する方法がおすすめです。本部スタッフの説明をよく聞き、契約候補を比較検討しましょう。
開業する際はプロへの相談がおすすめ
「フランチャイズで整骨院を開業したいが、安定した売上を上げるための集客方法が分からない」と悩んでいる人は、整骨院経営のプロに相談してください。整骨院の開業・集客に関する悩みの相談には、整骨院の集客改善サービス「プロデュース・アクティビスト」がおすすめです。
プロデュース・アクティビストが扱うサービスには、下記のものがあります。
・簡単に編集・更新できるホームページ制作システム「セルフル」 ・顧客管理や予約管理を効率的に行える顧客管理システム「COCKPIT」 |
プロデュース・アクティビストは、整骨院の売上アップやリピート率の改善、販促活動など、人気整骨院を目指すための取り組みに幅広く対応しているサービスです。現在、整骨院の独立・開業を目指している人は、プロデュース・アクティビストに相談して、開業後早期の黒字経営を実現しましょう。
まとめ
フランチャイズで整骨院を開業する方法には、経営面のサポートを受けられるなどのメリットがあります。しかし、ロイヤルティが発生するなどのデメリットもあるため、注意が必要です。
フランチャイズに加盟して整骨院を開業する方法であれ、自分の力だけで開業する方法であれ、明確な集客・経営戦略を持つことが、経営の安定化には必要となります。失敗のリスクを極力軽減するために、プロデュース・アクティビストに相談し、プロの支援を受けましょう。