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整骨院の立地選び|悪い立地で開業したときの対処法もご紹介


整骨院の集客において立地選びは重要です。しかしながら、人通りの多い場所や認知されやすい場所は競争率・賃料も高く、1人治療院の先生はなかなか好条件の場所を見つけるのが難しかったりしますよね。


今日お伝えしたいのは、もし立地の悪い場所で開業してしまっても、次の3つができれば集客は可能です。


  • 専門特化する
  • Googleの口コミで圧倒する
  • この人に会いたいを作る


当記事では、「良い立地の選び方」を始め、「悪い立地で出店したときのリカバリー対策」もあわせてご紹介します。これから開業を考えている先生、立地が悪くて集客に苦しんでいる先生は、ぜひ参考にしてください。


目次[非表示]

    1. 0.1.▼今回の記事を動画で見たい方はこちら
  1. 1.良い立地の選び方
    1. 1.1.エリアの人口を調べる
    2. 1.2.県市の境は避ける
    3. 1.3.大きな駅の横の小さな駅は避ける
    4. 1.4.地域ワードから連想されるエリアから外れた場所には出店しない
    5. 1.5.物件で妥協しない
  2. 2.悪い立地でのリカバリー対策
    1. 2.1.専門特化して来る理由を作る
    2. 2.2.Googleの口コミ数で圧倒する
    3. 2.3.ソーシャルメディアに注力し「この人に会いたい」を作る
  3. 3.立地が悪くてもやり方次第で集客はできる!

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良い立地の選び方

1人で整骨院を経営するのにあたり、どこの場所で開業するのか立地戦略はとても重要です。立地の良い場所で開業できれば集客は非常に楽になりますが、悪い立地で開業してしまうとどんなに広告費を使ったとしても集客で苦労します。


これから開業を考えている先生は、次の4つの点を踏まえて立地選びを検討しましょう。


エリアの人口を調べる


立地選びにおいて必ずやってほしいのが、エリアの人口を調べることです。ご自身が住んでいるエリアで開業を検討している方、もしくはすでに開業している方は、エリアの人口をすぐに答えられますか?


集客できるかどうかは人口によって左右されるため、忘れず分析を行いましょう。なお人口の数は市のホームページ、国勢調査データ、商圏分析ツールなどから調べることができます。


他にも、電車移動がメインの都心部の方は、最寄り駅の乗降者数もあわせて調べてください。どんなに地域の人口が多くても最寄り駅の乗降者数が少ない場合、集客しづらくなるため注意が必要です。


県市の境は避ける


次に大事な立地選びのポイントとして、県や市の境は避けるようにしましょう。なぜなら県と県などの境目は、ネットで検索したときに地域ワードが2つになってしまうからです。


「○○市、そして○○市の整骨院」


このように地域ワードが2つになってしまうと、SEO対策(特定のウェブサイトを検索エンジンで上位表示させるために行う施策)やMEO対策(Googleマップ上での上位を目指す施策)がやりづらくなり、あとあと集客で苦労します。


それに「患者さんは通いやすいのか?」という点を考えたら、やはり通いやすいとはいえないですよね。


大きな駅の横の小さな駅は避ける


都心部限定になりますが、特急が止まったりショッピングモールが建ち並ぶ大きな駅の横、1~2つ目の小さな駅での開業は避けた方が無難です


一見、大きな駅から徒歩5分~10分の1つ離れた駅は、物件も比較的安価で魅力的です。「大きな駅前では出店できないけど、1つ横の小さな駅なら出店できる!」と安易に開業してしまう方がいますが、ほとんどの先生が集客で苦労しています。


その理由として、大きな駅の側の駅に住んでる人達は最寄り駅ではなく、大きな駅のキーワードで探すからです


分かりやすくいうと池袋駅のすぐ横には、要町駅という駅があります。この町に住んでいる人は、整骨院や美容院、ネイルサロンに行こうと決めたときに、要町駅ではなく「池袋 整骨院」「池袋 美容室」「池袋 ネイルサロン」と近くの大きな駅で検索します。


つまり、いくら駅前にあったとしても検索する人が少なければ、集客しにくいエリアだということを覚えておいてください。


地域ワードから連想されるエリアから外れた場所には出店しない


先ほどと関連しますが、患者さん達が普段何かを調べるときに使う「検索の地域ワード」というものがあります。治療院を例にすると「池袋 整体」「新宿 整骨院」など、「○○市 ○○院」というキーワードです。


これら地域ワードで連想されるエリアから外れた場所には、出店しないことをおすすめします。池袋で例えると、池袋と検索する人は自分の頭の中に池袋エリアがあります。大体駅から5分ぐらいの範囲、10分行くとエリア外と考える人がほとんどです。


区や市の場合であっても同じで、この感覚は誰しもがあるはずです。


このように地域ワードで連想されるエリアから少し離れた場所での開業は、集客しにくいので注意しましょう


物件で妥協しない


最後は、絶対に物件の妥協をしてはいけないということです。よく以下のような相談を受けます。


「開業するに辺り物件を探していて、不動産屋から5つほど物件を紹介されました。4つのうち1つ迷っていて‥どこがいいですか?」


はっきり申し上げますが、「迷うぐらいだったらやめたほうがいい」です。なぜなら、「迷う=何かしら不具合がある」ということ。


  • 内装や間取りは理想通りだけど、少し遠い
  • エリアは完璧だけど、やや広すぎる



決めきれない理由は人によってさまざまだと思いますが、本当に良い物件が見つかったときは、私みたいなコンサルタントに相談は来ません。どちらかといえば、「すごく良い物件があったので、決めちゃいました!」といった事後報告になるでしょう。


物件というのは出会いです。誰かに相談したくなるぐらいの微妙な物件は選ばずに、「ここだ!」と理想の物件が見つかるまで、根気よく探し続けることが大切です


悪い立地でのリカバリー対策


すでに開業済みの先生のなかには、ホームページ改善・広告出稿・チラシ配布とあらゆる施策をしても集客が伸びずに苦しんでいる方もいらっしゃると思います。集客効果が出ない理由の約半分は、立地の悪さが原因です。


そもそも「立地が悪い=その場所に行く理由がない」ということ。どんなに素晴らしい整骨院だとしても、自宅の近くに同じくらい魅力的な整骨院があったり、安くてキレイで良くなりそうなホームページを見つけてしまえば、わざわざ遠くの院であるあなたの整骨院には訪れません。


なので、悪い立地で集客をリカバリーするときは、必ず立地が悪いところまで「患者さんが行く理由を作ること」 が大事になります


では、どうやったら不便な場所でも行ってみたい理由が作れるのか、それは次の3点です。


専門特化して来る理由を作る


1つ目は当たり前ではありますが、「○○症専門」と特定の分野に特化することです。患者さん達も「肩こり・腰痛」といった一般的な症状であれば、近くのキレイで安い整骨院を選ぶ方が大半でしょう。


ただ深い悩みを抱えている人、例えば「柱管狭窄症」や「変形性膝関節症」などいろいろありますが、自律神経系など悩みが深い症状に特化していれば行きたいと感じますよね。


立地条件が悪い人は、どこにでもある整骨院を目指すのではなく、専門特化して患者が行く理由を作るようにしましょう


Googleの口コミ数で圧倒する


2つ目の対策は、Googleの口コミ数で他を圧倒することです。例えば、近くに口コミが50件の整骨院、離れた場所に口コミが200件の整骨院があったとします。


やや遠くて立地が悪くても、近場の院より口コミ件数が倍以上あれば、どんな院なのか気になりますよね。


なので、Googleの口コミで他院を圧倒できれば、立地が悪くても患者の興味を引くことができ、来院するきっかけを作れます。


ソーシャルメディアに注力し「この人に会いたい」を作る


3つ目は、ソーシャルメディア(YouTube・Instagram・tiktokなど)に注力し、「あの先生に会いたい」を作りましょう。ホームページやチラシなどの手法の場合、この感情はなかなか生まれません。なぜなら、ファンになりづらいからです。


一方、YouTubeやInstagram、tiktokでは、何度も繰り返し動画を見ることになります。人は同じ人やモノに接触する回数が増えれば増えるほど、対象に対して好印象を持つようになるといった心理現象があります。


ソーシャルメディアをきっかけに、「先生に施術をしてもらいたい!」と多くのファンを増やすことができれば、いくら立地が悪かったとしても患者さんは来院してくれます。


立地が悪くてもやり方次第で集客はできる!

さて、いかがでしたでしょうか?

悪い立地で集客をリカバリーするには


  • 専門特化すること
  • 口コミ数で他を圧倒すること
  • ソーシャルメディアを頑張って、この人に会いたい!という状態を作ること


この3つをやれば、不便な立地であっても集客することは可能です。もちろん移転することも1つの手なので、それも踏まえた上で検討していただくとよいでしょう。


立地の良い場所での整骨院の開業が理想ではありますが、もし立地の悪い場所で開業してしまった場合は、今日ご紹介したリカバリー方法を実践してみてください。


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松下 展平
松下 展平
株式会社プロデュース・アクティビスト 代表取締役。 治療院専門のコンサルタントとして10年で4000院以上の経営改善を行ってきた。集客・経営を体系的に学ぶ学校「維新会」を主宰。 また、HP制作システム「セルフル」や、顧客管理ツール「COCKPIT」、口コミサイト「ヘルモア」の運営を行っている会社の代表も務める。

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