整体院の開業で大事な4つのこと|私ならこうやって軌道にのせます!
「松下さんが整体院を開業するとしたら、どうやって軌道に乗せますか?」
このような質問をいただきました。
オープンさせる段階で大事なのは、「立地・内装&外装・資金・集客」の4つです。なので、これらを踏まえて僕なりの考えをお伝えしていきたいと思います。
もちろん、僕の考え方だけが正解ではなく、開業までのプロセスにはさまざまなやり方があります。あくまで一例として、参考にしていただければ幸いです。
目次[非表示]
- 1.立地の選び方
- 1.1.マンションでの開業は避ける
- 1.2.院名は「地域名」「駅名」を入れる
- 2.内装・外装の考え方
- 3.資金の目安
- 4.集客活動
- 4.1.SNSのアカウントを育てる
- 4.2.専門性を打ち出す
- 4.3.ホームページの準備
- 4.4.オープンしてからの行動
- 5.開業時は行動量が重要
▼今回の記事を動画で見たい方はこちら
立地の選び方
立地を選ぶ場合、都心部なら大きな駅から徒歩3分以内、地方エリアならその市でメジャーなロードサイドから物件を探すと思います。なぜなら、「大きな駅の隣の小さな駅」や「県市の堺」というのは集客がしづらく、CPA高くなる傾向があるからです。
こちらの理由について詳しく知りたい人は、下記をご参照ください。
また、1人整体院であれば、物件の家賃は10万前後を目安に探していきます。田舎ならこれよりもさらに安い物件がたくさんありますし、都心部であっても10万以下で借りられる物件は意外とあるものです。
マンションでの開業は避ける
このとき僕なら、マンションでの開業は避けると思います。その理由は、新規のお客様が訪れるハードルが高くなりやすいからです。とくに女性の場合、男性1人で営業している整体院に対して心理的な警戒心が生まれやすく、リピート率を上げにくいといった側面があります。
なので、同じ10万を出すのであれば、マンションではなく雑居ビルを僕なら選ぶと思います。
とはいえ、一概にマンションがダメというわけではありません。女性の先生でしたらまた状況は変わりますし、その時々の状況やターゲットに合わせて見極める必要があります。
立地選びは集客に大きく影響するうえに、一度決めたら簡単に移転はできません。だからこそ、どんなに時間がかかっても毎月不動産屋に足を運び、納得のいく物件が見つかるまで絶対に妥協しないのが僕のやり方です。
院名は「地域名」「駅名」を入れる
ちなみに少し余談ですが、僕だったら必ず院名に所在する「地域名」や「駅名」も入れます。患者さんが整体院を探すときに「地域名+整体」「駅名+整体」などで検索するので、院名が紐付き集客をする際に有利になりやすいからです。
内装・外装の考え方
僕なら必ず始めに「院名のロゴ」や「看板」をデザイナーに頼むと思います。ロゴはお店のコンセプトや雰囲気を伝える、いわばお店の顔となるもの。
例えば、おしゃれなロゴなら女性のお客さんの目に止まりやすく来院しやすくなります。ロゴの制作の場合、高くても2〜3万ほどですし、安ければ1〜2万ほどで外注することも可能です。
なお、内装に関してはいきなり豪華なタペストリーなどはつけません。オープン時はAmazonで買える簡易ベッドを2つほど用意して、必要最低限の質素な感じからスタートすると思います。
そして、1年目の締め日で利益が出ていれば、その資金を使って内装と外装を段階的にアップグレードしていくのが僕のやり方になります。2年目も同様です。
このやり方の利点としては、初期コストを抑えられることです。また、徐々に内装を整えていくことで、現在通ってくれている患者さんが「また内装が新しくなったのね!」と変化を親心のように一緒に喜んでくれますし、リピート率も上がりやすくなります。
資金の目安
皆さん、資金はどれくらい準備して整体院を始めましたか?
僕なら借り入れも含めた金額で、500万ほどを目処に資金を集めてから開業すると思います。300万くらいであれば借りられることが多いので、借り入れ300万・自己資金200万のイメージです。
開業時には物件の取得、ロゴ外注、内装準備のほか、その後の集客も見据えてホームページ制作、さらにチラシなども用意します。これらにかかる費用を差し引いてもスタートの段階では自己資金を約300〜350万は残しておきたいので、そうなると現実的な範囲として約500万あれば、余裕を持って整体院の開業ができるのではないかと思います。
ちなみに約300〜350万という数字はどのように計算したかというと、個人の生活費も含めて、月々の固定費を以下のように算出しました。
個人の生活費20万円(家賃や食費など) ‐‐-‐‐‐-‐‐‐-‐ |
上記の計算のもと、6ヶ月間売上がゼロでも困らない資金は「55万 × 6ヶ月 = 330万円」と導き出しています。これがオープン時に残っていて欲しい資金になるので、余裕を持ってスタートできるよう僕だったら500万で開業します。
集客活動
最後は、オープンしてからの集客の問題についてです。
SNSのアカウントを育てる
僕だったら必ずやるだろうなと思うのが、整体院を開業する半年前〜1年前からSNSのアカウントを育てておくことです。Instagram、YouTube、tiktok、X(旧:Twitter)など、種類はどれでも構いません。
本名を出さなくてもアカウントは育てられるので、ある程度フォロワーを集めて僕が何の専門家なのかを認識させておきます。例えば、「松先生」とか「@◯◯の専門家」とかにして専門性を活かした投稿をどんどんアップし、見込み客を集めておくイメージです。
専門性を打ち出す
このとき、「誰しもかれしも来てください」という整体院には絶対にしません。「自律神経の専門」「不定愁訴の専門」など、何かしらの専門性を打ち出して始めます。
なぜなら、いくら競合が周りにいても開業エリアに自分と同じ専門性を持っている人がいなければ、オープンした段階でその地域でナンバーワンが取れるからです。ここに関しては慎重にやると思います。
ホームページの準備
他にも、ホームページはオープンする1ヶ月前には必ず公開し、プロフィールなどの写真の撮影は全てプロにお願いします。今だとプロのカメラマンに簡単に依頼できる「アワーフォト」というサイトもありますし、写真は集客に大きく影響するので必ず外注した方が良いからです。
また、自分の整体院の良さを証明する証拠は必ず必要になってくるので、事前に自分の家族や友人に施術を受けてもらい、ホームページなどに掲載する「喜びの声」や「インタビュー動画」を30人分ぐらいは用意しておきます。
オープンしてからの行動
実際にオープンしたらスタートダッシュをかけるためにも、僕は始めにチラシ集客を絶対にやります。睡眠時間を削ってでも、1日5時間、3ヶ月くらいなら継続できる自信があります。
というのも、チラシ集客は周辺住民に店舗の認知度を手軽にアップできるうえに、即効性が高く短期間で集客効果を狙える手段として有効です。
それにチラシを配布することにより、そのエリアのことがわかるのもメリットです。「このエリアはマンションが多いんだな」「一軒家が多いんだな」と商圏内の居住者の特性などを理解することで、その後の集客に活かすことができます。
ほかにも、ご飯はコンビニなどで済ませず、地元の定食屋など個人店に行くようにして地元の人達と仲良くなる地道な努力を重ねると思います。つまり、自分の生活全てにおいて、経営でプラスになるよう意識して行動するということです。
開業時は行動量が重要
いかがでしたでしょうか?
今日ご紹介した「立地の選定」「内装・外装」「資金面」「集客活動」の4つに注力して、僕なら整体院を軌道に乗せます。
少し厳しいことを言ったかもしれませんが、素早く軌道に乗せたいならこれぐらいの行動量は必要だと考えています。ぜひ、皆さんも参考にしていただき、整体院の開業のスタートダッシュを決めてみてください。
お客様の声の追加・編集がカンタン
▼治療院専用HP制作システムの詳細はこちら
https://www.mm-laboratory.com/selfull