1人整骨院・整体院でスタッフを採用時にやるべきこと
これまで1人で整骨院・整体院をやってきた先生も売上が順調に上がり、忙しくて手が回らなくなってくると、そろそろスタッフを増やしたいと考えるのではないでしょうか。しかし、いざスタッフを採用したいと思っても、何から初めてどこに募集をかければいいのかわからないですよね。
そこで、今日は1人整骨院・整体院の先生が、「スタッフを採用するときにやるべきこと」を解説します。「採用ページの作り方」についても解説するので、これからスタッフを増やしていこうと考えている先生は、ぜひ参考にしてください。
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採用サイトは規模が大きくなってからにしよう
初めてのスタッフを採用する際、よく先生に「採用サイトとパンフレットは作る必要がありますか?」と聞かれます。
結論からいうと、作る必要はありません。大手整骨院・整体院グループなら別ですが、1人治療院の先生の場合、時間とお金の無駄になってしまうことがほとんどだからです。
現状持っているホームページとは別に採用専門のサイトを作るときは、規模が大きくなってからにしましょう。
既存のホームページに採用ページを作る
1人整骨院・整体院の先生が初めての採用募集をかけるのであれば、今あるホームページの中に採用ページを作りましょう。
例えば、当社が提供している整骨院・整体院専門のホームページ制作システム「セルフル」では、管理画面から無数にページを増やすことができます。もちろん、費用もかかりません。
一方、新たにサイトを立ち上げ採用サイトを作る場合だと、最低でも30万〜50万、デザインや機能にこだわったサイトなら200万〜300万を超えることも珍しくありません。
スタッフ採用をするためだけに、お金をかけるのはもったいないですよね。なので、まずは自分でホームページの中に採用ページを作り、上手にコストを抑えましょう。
リファラルに力を入れる
整骨院・整体院のスタッフを増やしたいなら、リファラルに力を入れるのもポイントです。リファラルとは、「自分の院に適した人を紹介してもらう採用手法」のこと。
なので、まずは同業者の知り合いに採用募集をしていることを周知しましょう。学校の先輩とご飯や技術セミナーに行った際など、同業者の先生と接する機会は多々あると思います。
リファラルなら無料でできるので、採用活動の第一歩として「今スタッフ採用をしているので、良い人がいたら紹介してくださいね」と周りに伝えることが大切です。
採用の基準を決める
採用までの第一歩を踏み出すときに考えなくていけないのが、採用の基準となる待遇についてです。給与や歩合、社保の有無や交通費の上限、ボーナスの回数などさまざまなものを決めなくておかなくてはなりません。
とはいえ、どのように決めたらいいのかわからない先生も多いと思います。そういったときは、「ジョブメドレー」や「リジョブ」などの採用ポータルサイトを確認してください。
そこで、自分のエリアに出ている求人を見てみましょう。応募してくる人達は、求人サイトに出てくる募集ページからの中からどこにしようか比較しています。
治療院でお客さんを集めるのと同じく、採用募集も集客と同じです。以前からお伝えしている通り、集客というのは「知ってもらうこと」と「選んでもらうこと」の掛け合わせなので、他より条件が劣っていればポータルサイトに求人広告を出しても人は集まりません。
必要以上に高待遇にする必要はないので、まずは採用ポータルサイトで自分の地域の求人の相場をチェックし、求職者の納得感を得られる待遇面を考えることが大切です。
求人サイトの掲載の仕組み
待遇面が決まったら、今度は知ってもらうための施策が必要になります。「ジョブメドレー」や「リジョブ」を始め、治療院業界専門の求人サイトがあるので、料金を支払って求人募集を掲載し、求職者に知ってもらう活動をスタートしましょう。
採用ポータルサイトの仕組みは大きく2つに分かれます。
・掲載課金
「掲載課金型」の求人サイトは、求人広告を掲載する時点で料金が発生します。1週間や1ヶ月など掲載期間や広告枠のサイズによって料金が決まり、一般的には何人採用しても掲載料金以外はかかりません。
・採用課金
「採用課金型」の求人サイトは、応募してきた求職者を採用した時点で料金が発生します。掲載料金はかからないため、1人も採用できなかったとしても赤字になることがなく、じっくり時間をかけて採用活動が行えます。
それぞれ料金の発生する仕組みが異なるので、どちらが良いとは一概にはいえませんが、迷って決められない場合は採用課金から始めて、単価が高いようなら掲載課金に出していくと良いでしょう。
スタッフを雇う目安は売上200万円以上〜
1人治療院の先生がスタッフを雇い始める際のタイミングとしては、月の平均売上が200万を超えるようになってからにしましょう。
スタッフを雇用すれば給与も発生しますし、施術の枠を削って教育に時間を割く必要があります。そうなると、現状の売上から約2割は減るものだと考えておかなくてはいけません。
売上が毎月安定して200万円ある院なら、仮に2割減っても160万円の売上があるので、売上が2〜3ヶ月0だったとしても給料25万のスタッフは入れられます。売上150万でもギリギリなので、もしそれ以下なら今はスタッフを増やす時期ではありません。
また、家庭の貯金と事業の貯金が一緒くたになってしまっている先生は、スタッフを採用する前に必ず分けておきましょう。
採用ページの構成
最後は採用ページを作る際の構成について解説します。
会社の理念
始めに自分の会社としての理念を書いてください。自分の会社が何のために存在しているのか、求職者がその企業で働く意義を感じられるように理念は必ず必要になります。
選ばれる理由
会社の理念の下には、先生の院が選ばれる理由を明記しましょう。大手整骨院・整体院が数え切れないほどあるなかで、安心できる大手ではなく、先生の小さな院に就職してほしいわけですよね。
患者さんの集客と同じで、求職者から選ばれる理由が必要です。院長先生からのメッセージを書いたうえで、給料・交通費・ボーナス・社保完備などの待遇を表にしてわかりやすく伝えましょう。
採用の流れ
選考までのフローを具体的に求職者がイメージしやすいように、採用の流れを明記することが大切です。患者さん向けにいえば、施術の流れを記載するのと一緒です。
①採用ページからエントリーしてください
②エントリーの手法はLINEもしくは電話でご連絡ください
③エントリー後に院内見学があります
④当日面接を一緒に行います
このように採用までの流れをステップにして伝えることで、求職者が安心して応募しやすくなります。
研修制度
採用の流れの次は、 研修制度についても記載しましょう。初めての採用だと研修制度や評価制度が整っている院は少ないかと思いますが、簡単で構いません。
例えば、「院長先生と一緒に技術セミナーに参加できます」などと明記しておけば、スキルアップに前向きな人に研修制度の充実さをアピールできます。
待遇面
他にも研修制度の下には、「業績に応じて院長や副院長のポストをご用意」といったキャリアアップ制度など、ざっくりで良いので待遇面を記載してより魅力を伝えましょう。
問い合わせ先・エントリー
最後は、お問い合わせ先の記載です。採用ページの一番下には電話番号やLINEの友達URLなどを掲載し、パッと一目でどこから応募したらいいのか分かりやすくなっていると親切です。
採用ポイントを抑えて優秀な人材を集めよう!
採用ページを作ること自体は、整骨院・整体院の集客とほとんど一緒なので、さほど難しくはありません。それよりも重要なのは、売上のアップと貯金の確保です。
採用に関するノウハウは数多くあります。今日お伝えしたことは、1人治療院の先生が初めてスタッフを採用する際に最低限抑えるべきポイントになります。
ぜひ、この記事を参考に採用募集にチャレンジしてみてください。
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