治療院におけるネーミングの重要性|集客できる名前の付け方
治療院を開業するにあたって、どのようなネーミングをすればよいか悩んでいる方も多いではないでしょうか。治療院のネーミングは集客や患者さんからの印象に影響を与えるため、適切な名前を考えることが大切です。
この記事では、治療院におけるネーミングの重要性や、集客に有利な治療院名を考えるコツ、治療院の広告を出すときに気を付けることについて解説します。
集客に効果的なネーミングを考える方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.治療院のネーミングを誤った場合はどうなる?
- 1.1.お客さんが間違えて来院する
- 1.2.看板やチラシなどで検索しても引っかからない
- 1.3.Web集客の難易度が高くなる
- 2.集客できる治療院名にする3つのコツ
- 2.1.地域名を含める
- 2.2.施術名を含める
- 2.3.覚えやすい名前にする
- 3.集客のために治療院の広告を制作する際の注意点
- 3.1.誇大広告をしない
- 3.2.治る・元気になるといった表現を使わない
- 3.3.経歴や出身校の名称を出さない
- 3.4.施術内容を出さない
- 4.まとめ
治療院のネーミングを誤った場合はどうなる?
治療院のネーミングを具体的に考える前に、まずは治療院におけるネーミングの重要性を知ることが大切です。不適切なネーミングで治療院の名前を決めてしまった場合、さまざまな不都合が生じるリスクがあります。
ここでは、治療院のネーミングを自分の希望や好みのみで決めてしまった場合のリスクについて解説します。
お客さんが間違えて来院する
治療院のネーミングを誤った場合の1つ目のリスクは、患者さんが間違ってきてしまうことです。分かりづらいネーミングの治療院や、施術内容を勘違いしやすいネーミングの治療院は、適切な患者さんを集客できないリスクがあります。
また、近隣の他院と似た店舗名を付けてしまった場合、患者さんが本来行きたい治療院と異なるほうに行ってしまうリスクがあるため注意が必要です。
看板やチラシなどで検索しても引っかからない
治療院のネーミングを誤った場合の2つ目のリスクとして、インターネット上で検索をしても自院の情報が表示されないことが挙げられます。看板やチラシを使って自院の名前を宣伝しても、似た名前の他院や別の地域にある同名の治療院が検索に引っかかってしまえば、機会損失です。
パソコンやスマートフォンで検索してから治療院に足を運ぶ人が増えている最近では、検索したときに確実に表示される特徴的なネーミングが重要となります。
Web集客の難易度が高くなる
治療院のネーミングを誤った場合の3つ目のリスクは、Web集客の難易度が高くなることです。Web集客では、自院のWebサイトにアクセスを集めるためのSEO対策と呼ばれる作業が必要となります。
他院と似たようなネーミングにしてしまうと、Web上でより上位に表示されるようにするための手間が発生するため、Web集客が難しくなることがデメリットです。
集客できる治療院名にする3つのコツ
ここからは、集客できる治療院名を考えるためコツを解説します。治療院の名前は集客に対する影響力が大きいため、適切なネーミングが大切です。
次に紹介する3つのコツを押さえて治療院名を考えれば、良い案が思い浮かばず困っている方でも集客に有利なネーミングを考えられます。
地域名を含める
集客できる治療院名にする1つ目のコツは、自院が所在する地域名を含めてネーミングを考えることです。
患者さんが治療院を探すときは、家や職場から通いやすい場所にあるところから探す可能性が高いと言えます。インターネットで検索するときには地域名を含めたキーワードが使用されるため、自院の名前に地域名が入っていると集客に有利です。
治療院の名前に含める地域名は、広すぎると効果が見込めません。たとえば、都道府県の名称は範囲が広すぎるため、競合が増えるうえに適切な患者さんを集客できなくなります。
少なくとも市区町村名や、最寄りの駅名などを含めたネーミングを考えましょう。
ただし、地域名は近隣の他院の名前にも含まれている場合があるため、近くに似た名前の治療院がないか確認したうえで名前を考えてください。
施術名を含める
集客できる治療院名にする2つ目のコツは、施術名を含めたネーミングを検討することです。自院の強みや得意とする専門分野、積極的に患者さんを集めたい施術などの要素を治療院名に含めれば、Web集客を行う際に有利となります。
たとえば、小顔系の整体メニューをメインのサービスとして提供したい場合は、「小顔整体」のようなキーワードを治療院名に含めることが有効です。治療院名に施術名が入っていると、そのキーワードで検索した人に見つけてもらいやすくなります。
また、施術名を含めたネーミングは、その施術がより効いているように感じるプラシーボ効果が期待できる点もメリットです。
覚えやすい名前にする
集客できる治療院名にする3つ目のコツとして、覚えやすい名前にすることが挙げられます。あまりにも長い名前や、複雑な名前を付けてしまうと患者さんにとって分かりにくくなってしまいます。
また、外国語の難しい単語や造語を治療院名に含めると、覚えにくい名前となってしまいます。聞いたことのない英単語や、フランス語、ドイツ語などの単語は治療院名に含めないほうが無難です。
何らかのこだわりがあって治療院名に外国語を含めたとしても、患者さんが聞いて意味を理解できなければ集客効果はありません。
集客のために治療院の広告を制作する際の注意点
治療院の名前を決めたら、Web広告やチラシ、店舗看板などの広告媒体に反映しましょう。ただし、治療院の広告を制作する際には、広告表現に関する規制を守る必要があります。
治療院に関する広告では、患者さんをトラブルから守る目的で定められた法律を順守することが大切です。広告掲載内容が医療法やあはき法と呼ばれる法律に違反した場合、罰金や営業停止などのペナルティを受けるリスクがあります。
ここでは、治療院の広告を制作する際の注意点について確認しましょう。
誇大広告をしない
治療院の広告を制作する際に気を付けたい1つ目のポイントは、誇大広告にならないように注意することです。施術によって得られるメリットについて大げさに表現をしたり、本来得られないような効果が得られると記載したりすることは法律に違反します。
文章で効果を表現していない場合でも、イラストや写真を利用した表現が誇大広告にあたるケースがあるため注意しましょう。
(出典:厚生労働省「あはき、柔整施術所等の広告に関する実態等」
/https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000205429.pdf)
また、根拠なく「地域で一番」などの表現を用いたり、「最高の」といった文言を広告に含めたりすることも、誇大広告として指摘される対象となります。
治る・元気になるといった表現を使わない
治療院の広告を制作する際に気を付けたい2つ目のポイントは、法律で禁止されている特定の表現を使わないことです。
身体の不調や悩みに対する効果を訴求する表現の中には、治療院の広告では使えない言葉があります。医師や病院でなければ使用できない言葉を治療院の広告に使用することは法律違反となり、罰則の対象です。
治療院の広告で特定の悩みをもつ患者さんにアプローチしたいときは、文章を工夫する必要があります。医療法やあはき法に抵触しない表現や、言い換えを用いて広告を制作しましょう。
経歴や出身校の名称を出さない
治療院の広告を制作する際に気を付けたい3つ目のポイントは、先生やスタッフの経歴および出身校の名称を出さないことです。
医療類似行為に関する法律では、治療院の広告で経歴や出身校の名称を使うことが禁止されています。チラシや情報誌などの広告では、経歴や出身校の名称を出さないように注意しましょう。これまでに提供した施術件数などの情報も、広告への使用は禁止です。
ただし、自院のWebサイトのプロフィールページで先生やスタッフの経歴を説明することは可能です。また、柔道整復師や鍼師、灸師などの所有資格をプロフィールに明記することはできます。
施術内容を出さない
治療院の広告を制作する際に気を付けたい4つ目のポイントは、施術内容を広告に含めないことです。
チラシや情報誌などの広告に、治療院で提供する施術内容を記載することは法律で禁止されています。どのような施術をしているかの詳細説明や、施術メニューのラインナップを広告に記載することは避けましょう。
自院Webサイトの施術内容に関するページでは、施術内容に関する表記が可能です。ただし、施術内容に関する説明に誇大表現や使用禁止の言葉を使わないように注意してください。
【合わせて読みたい】自院のホームページにしっかり説明を記載するにはこちらのシステム↓
まとめ
治療院のネーミングを誤ると他院と間違えられたり、Web集客で不利になったりするため、適切な名前を考えることが重要です。集客できる治療院名にするコツとして、地域名や施術名を含めることや、覚えやすい名前にすることが挙げられます。
ただし、治療院の広告では禁止されている表現があり、広告規制に違反した場合は罰則の対象です。効果効能に関する表記や誇大表現、施術の流れなどを広告内容に含めることはできません。
治療院を開業する際は、今回紹介したポイントに気を付けてネーミングを考えましょう。