治療院の看板としておすすめのデザイン・集客力を高めるためのコツ
治療院の開業にあたって看板を制作する際、どのようなデザインが良いか迷う方も多いのではないでしょうか。治療院の看板はデザインによって集客力が変わるため、正しい知識に基づいて制作することが大切です。
この記事では、治療院で使用される主な看板の種類や法律による規制、よく使われるデザイン、看板の集客力を高めるコツについて解説します。治療院の看板を設置して、多くの患者さんを効果的に集めたい方はぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.治療院で使用される看板の種類
- 2.治療院における看板の規制
- 3.治療院の看板でよく使われるデザイン
- 4.集客力の高い看板にするためのコツ
- 4.1.ターゲットを明確にする
- 4.2.ホームページの内容と相違なく制作する
- 4.3.通行人にも見える位置に設置する
- 5.まとめ
治療院で使用される看板の種類
治療院で使用される看板には2つの種類があり、それぞれ目的が異なります。
2種類の違いを把握し、看板の目的を理解することは、適切なデザインを作るために重要です。また、各種看板のサイズや設置場所もポイントとなります。
ここでは、治療院で使用される看板として、ファサード看板とスタンド看板について確認しましょう。
ファサード看板
ファザード看板は、治療院正面の壁面や入り口の上部など、患者さんの目に入りやすい場所に設置する看板です。目立つ位置に配置されるファサード看板は、治療院が存在していることを知らせ、治療院名を印象に残すことが目的となります。
電飾をつけることができるファサード看板なら、夕方や夜間など外が暗くなった時間でも、治療院の場所を分かりやすく表示することが可能です。
また、道路に面した場所にファサード看板を出せば、通行人だけでなく車で通りかかった人にも治療院をアピールできます。文字サイズが大きく遠くからでも読み取りやすいことが、ファサード看板の特徴です。
スタンド看板
スタンド看板は、地面に置く形で使用されます。ファサード看板と比較してサイズが小さく、看板自体が自立することがスタンド看板の特徴です。
スタンド看板は歩行者の目に入りやすい高さに設置できるため、人通りが多い屋外で効果を発揮します。駅や繁華街など、交通量が多い場所にスタンド看板を立てることが有効です。
また、スタンド看板の目的には治療院の宣伝だけでなく、治療院へのアクセス方法を知らせることも含まれます。治療院の立地が分かりにくい場合は、患者さんが迷わないようにするため誘導用のスタンド看板を設置しましょう。
治療院における看板の規制
治療院に設置する看板は、デザインを決める前に法律による規制について把握することが大切です。治療院の看板に記載できる内容は、柔道整復師法における広告の制限やあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師などに関する法律で規定されています。
法律に違反してしまった場合のペナルティは罰金や懲役などです。ペナルティを受けないようにするため、看板の規制について正しく理解しましょう。
治療院の看板に関する主な規制は次の通りです。
・看板に記載できる情報
店舗名や電話番号、所在地、営業時間、定休日などは看板に記載することができます。
・効果効能に関する記載は禁止
治療院の看板には、効果効能に関する表現を表示することができません。
・症状名の記載は禁止
効果効能を記載していない場合でも、具体的な症状名を看板に記載すること自体が禁止されています。
・保険や補助に関する制限
各種保険や労災を取り扱っている旨も、治療院の看板に記載することはできません。
(出典:電子政府の総合窓口e-Gov「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」/https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC0000000217)
治療院の看板でよく使われるデザイン
ここからは、治療院の看板でよく使われるデザインについて解説します。看板のデザインは新規集客に直接影響するため、デザイン内容にこだわることが大切です。広告表現の法律に注意しつつ、集客効果の高いデザインを制作しましょう。
治療院の看板デザインで重要となるポイントは次の通りです。
カラー
治療院の看板では、患者さんに与えたい印象によってカラーを選ぶことが重要となります。落ち着いた印象や適切な施術を提供するイメージを作りたい場合は、青色や緑色などが適切です。また、暖色系のオレンジ色は活気のある印象を与えることができます。
また、治療院の看板に複数の色を使用する場合は、配色のバランスにも注意しましょう。メインカラーは広い面積に使用されるため、濃すぎる色は避けたほうが無難です。
明るい色味をメインカラーとして使いつつ、濃い色のサブカラーや反対色のアクセントカラーを加えることで、整った印象が与えられます。
フォント
治療院の看板では、書体や文字色、文字サイズなどのフォントも重要です。
書体には明朝体とゴシック体の2種類があり、見た人に与える印象が異なります。明朝体は格式高いイメージ、ゴシック体はより親しみやすいイメージです。
自院のイメージに合わせて使用書体を選び、複数種類の書体を混在させないことがポイントとなります。
文字色は、背景色と異なる色を選ぶことが大切です。背景と文字部分が近い色だと、文字が読みにくくなるため注意しましょう。また、文字サイズは遠くから見ても分かりやすくするため、目立たせたい文字はできる限り大きく配置してください。
文字情報を縦書きと横書きのいずれかに統一することも、デザイン制作のポイントとなります。
写真・イメージ画像
治療院の看板には、文字だけでなく写真やイメージ画像を載せることも可能です。
写真やイメージ画像を使用すると視線を誘導しやすくなります。また、施術内容について文章で表現しなくても、写真によって直感的にイメージを伝えることが可能です。
看板にイラストを配置すれば、親しみやすいアットホームな印象を与えることもできます。
ただし、施術前後の比較写真など、効果効能を暗示するような画像を看板に掲載することはできません。
集客力の高い看板にするためのコツ
集客力の高い看板を制作するためには、法律による規制やデザインのほか、看板の目的や設置場所についても注意が必要です。設置場所によって看板を見る人が変わるため、状況や目的を明確化することで看板に書くべき内容が明確化できます。
最後に、看板の集客力を高める3つのコツについて解説します。
ターゲットを明確にする
看板の集客力を高める1つ目のコツは、自院のターゲットを明確にすることです。
治療院の看板を見た人が、自分の悩みを解決できそうだと感じるためには、内容の具体性が必要となります。ターゲットが明確になっていない状態では、ありきたりなメッセージしか思い浮かばず、看板によって患者さんの興味を引くことができません。
ターゲットを明確にするときは、次のような要素について書き出しましょう。
・年齢や性別
・家族構成
・職業
・抱えている悩み
・普段の過ごし方
身近にターゲットとなる人が実在する場合は、その人にヒアリングした情報も参考となります。
ホームページの内容と相違なく制作する
看板の集客力を高める2つ目のコツは、看板と自院のホームページに書かれている内容を一致させることです。
看板を見て治療院に興味を持った人は、まずホームページを検索する傾向にあります。看板とホームページの印象が大きく異なっていたり、記載内容の相違があったりすると不信感を与える原因です。
使用する配色やフォント、画像などをホームページと看板で一致させて、患者さんがスムーズに来院できるようにしましょう。また、営業時間やサービス内容などの変更があった場合は、看板とホームページの案内を速やかに修正することで、集客力が高まります。
通行人にも見える位置に設置する
看板の集客力を高める3つ目のコツは、通行人にも見える位置に看板を設置することです。治療院が存在することを通行人に認知してもらわなければ、興味を持ってもらうこともできません。
通行人にも見える位置に設置するためには、次のポイントが重要となります。
・通行人の進行方向に対して看板を垂直に設置する
・ターゲットの身長に合わせて目線に入りやすい高さに設置する
・複数の看板を設置する
・映像や電光掲示板などで動きを持たせる
これらの要素を満たす看板を設置すれば、集客力を高めることが可能です。
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まとめ
治療院の店舗集客に使用される看板には、建物に設置する大型のファサード看板と、駅前や店舗周辺などに立てるスタンド看板の2種類があります。看板の種類による目的の違いを把握すれば、集客力の高い看板を作ることが可能です。
治療院の看板では、カラーやフォント、画像などのデザイン要素が重要となります。ただし、法律によって看板への記載が禁止されている情報や画像があるため、法律で定められた内容に従ってデザインを制作しましょう。