患者さんが離脱しない!治療院の時短テクニック
整体院・整骨院などの施術時間において、今より短くすると患者さんが離脱してしまうのではないかと不安を感じると思います。時短をするタイミングには明確な時期があり、間違ったタイミングで行ってしまうと、施術に対する価値が下がって患者が離れる原因になりかねません。
そこで、今日は「治療院の時短を行う正しい順番とテクニック」について解説します。患者さんが離脱することなく分単価を上げられれば、売上の上限がアップできます。ぜひ、この記事を参考に試してみてください。
目次[非表示]
- 1.時短のタイミングは「稼働率70%以上×3か月」
- 2.時短のメリット
- 2.1.売上の上限が上がる
- 2.2.リピート率がアップしやすい
- 3.施術枠を細分化
- 4.必要のない部分をカット
- 4.1.着替え・お茶出し
- 4.2.セルフケアは動画にして送る
- 4.3.問診票の項目を減らす/問診を短くする
- 5.時短は患者さんに告知するべき?
- 6.繁盛院ほど時短が上手!
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時短のタイミングは「稼働率70%以上×3か月」
最適な時短のタイミングは、「1か月間の稼働率が70%以上、この状態が3か月連続で続いたとき」です。この状態になるということは、その日の施術が7割以上埋まっている状態なので、ある程度繁盛している院といえます。
忙しい割に売上が良くないと感じているならば、ぜひ時短を検討してください。
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一方、稼働率が70%以下にも関わらず、時短に踏み切ることは時期尚早なので避けましょう。
時短のメリット
冒頭でも触れましたが、施術時間を短縮すると患者さんが離脱してしまうのではないかと考える先生は少なくありません。
実は正しい時短を行えば、マイナスどころか大きなメリットがあります。
売上の上限が上がる
上手に時短ができれば、1か月間の売上の上限がアップします。なぜなら、時短=「価格に対して施術時間が短くなる」ことから、1分あたりの分単価は必然的に上がりますよね。
つまり、同じ稼働率を維持してても、時短後は売上を大きく伸ばすことができます。
【朝から晩まで患者さんが入っている状態】
1か月=100万円
↓時短後
【朝から晩まで患者さんが入っている状態】
1か月=200万円(+100万円UP)
リピート率がアップしやすい
時短をすることは、リピート率のアップに繋がりやすいこともメリットです。一見、施術時間を短縮すると患者さんに使う時間が減るわけですから、リピート率が下がってしまうように感じられるでしょう。
しかし、院に長時間拘束されることは患者さんにとってもストレスになりやすく、短時間で不調が良くなるならそれに越したことはありません。なかでも履き違えやすいものに、時間に価値を感じる「リラクゼーション」です。
リラクゼーション=「時間に価値」がある |
癒しやリラックス効果を求めて訪れる「リラクゼーション」の場合は、施術時間が長ければ長いほど価値を感じやすくなりますが、不調な症状の改善を求めて訪れる「治療院」の場合は、結果に価値を感じやすくなります。
つまり、短時間で症状が良くなる方が患者さんの負担を軽減でき、先生に対する信頼度も上がるということ。その結果、リピート率が上がりやすいことを覚えておいてください。
施術枠を細分化
では、実際に時短を進めていく手順ですが、まずは「施術枠を細かく細分化」しましょう。
1回の施術枠を60分に設定している場合、例えば以下のように細かく時間を分けていきます。
<施術枠60分の配分>
患者さんと雑談 5分
問診 5分
検査 5分
施術A 10分
施術B 10分
セルフケアの指導 5分
症状の説明 5分
次回の予約 5分
お会計 5分
必要のない部分をカット
細分化ができたら、このなかで短縮できるところはないか、もしくは取り除いても価値が変わらない部分はないかを見つけていきます。いくつか参考例をご紹介します。
着替え・お茶出し
整体院や整骨院によっては着替えを用意していると思いますが、最初と最後に着替えの時間を取られることがありますよね。鍼灸院の場合は難しいと思いますが、着替えずにできる施術なら着替えをなくしてしまうのも手です。
また、最後のお茶出しなどもカットできるでしょう。
セルフケアは動画にして送る
セルフケアの指導は多くの先生がやっていると思いますが、これを動画にしてLINEでの送付に変えるだけでも簡単に5分~10分は時短できます。
やり方としては、患者さんに教えている複数のパターンのセルフケアを動画で撮影し、YouTubeにアップロードしておきます。その動画のQRコードやURLを用意しておき、セルフケアの指導の代わりに患者さんに送りましょう。
問診票の項目を減らす/問診を短くする
上手に時短をするなら、問診票の項目を減らしたり、問診を短くすることも検討してみてください。問診は患者さんの体の状態を把握するために必要不可欠ですが、机でやる必要はあるでしょうか?
もしかすると、施術をしながら会話をすることで問診時間を減らせるかもしれません。また、やってもやらなくても結果が変わらない施術であれば、削ってしまうのも1つです。
このように細分化することで時間を短縮できるわけですが、もちろん、価値が変わったら患者さんは離脱してしまいます。価値に変化のない時短であれば、短い方が喜ばれることを覚えておきましょう。
時短は患者さんに告知するべき?
このような話をすると、「時短をするときは、患者さんに告知した方がいいんでしょうか?」と必ず聞かれます。
その答えとして、10分以内の時短であれば、あえて患者さんに告知する必要はありません。
仮に「いつもよりちょっと時間短いわね」といわれたら、「そうなんです、これ以上刺激を入れると体にとって逆効果になってしまうので、今日はこの辺で終わりにしておきますね」と、一言伝えれば何の問題もなくその場は終わるでしょう。
繁盛院ほど時短が上手!
時短テクニックは売上を伸ばすうえでとても重要で、繁盛している先生ほど何度も時短を経験をしています。最初は一枠60分、次は50分、繁盛して稼働率70%以上・3ヶ月継続したら40分、と短い時短を繰り返していきながら売上を上げていきましょう。
施術をする年月が経つと技術力は必然的に向上しますし、今までは60分かかっていたものが、40分、30分でできるようになるものです。
ぜひ、今回お伝えした「正しい順番」と「時短のテクニック」 で患者さんに価値を提供してください。そうすることで、患者さんも先生も嬉しい状態を作れるでしょう。
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