赤字の整骨院がV字回復するためにやるべきこと
近年、慢性症状への対応や健康意識の高まりにより、治療院の需要は増える一方で、供給が過剰になっていることから経営が厳しい状態にある整骨院は多々あります。恐らく今現在、赤字で困っている先生の多くは、集客やリピートが上手くいっていないはずです。
そんなときにネットやSNSを見ていると、「ホームページ✕PPCをやるべき」「回数券を販売した方がいい」「自費移行するべき」など、さまざまな情報が溢れかえっており、何から手をつけたらいいのかわからない先生も多いのではないでしょうか。
そこで、今日は「赤字の整骨院がV字回復するためにやるべきこと」をお伝えします。このやり方で何人もV字回復してきた人を見てきたので、経営に苦しんでいる先生は、これから順序立ててお話する方法をぜひやってみてください。
目次[非表示]
- 1.早急に経費の削減・見直しをする
- 1.1.セミナー・スクールの解約
- 1.2.保険の解約
- 1.3.返済のストップ・リスケ
- 1.4.家賃の交渉
- 1.5.サブスクの解約
- 2.借り入れも視野に
- 3.広告費を削るのはNG
- 4.3段構えの集客活動
- 4.1.1.チラシのポスティング
- 4.2.2.HPの制作と改善
- 4.3.3.余裕があるならSNSの投稿
- 5.集客活動は1日5時間以上する
- 6.お金は作業からでしか生まれない
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早急に経費の削減・見直しをする
結論からお伝えすると、まず最初にやるべきことは「出血を止める=経費の削減や見直しをすること」です。経営が赤字のときにやるべき基本ともいえますが、ここを疎かにしていてはなかなかV字回復はできません。
その理由として、集客の要となるホームページやリピート率の改善は時間がかかるうえに、ある程度心に余裕がないとうまくいかないからです。まずは、自分が支払っているレシート、銀行から引き落とされている通帳を一つ一つ確認していき、徹底的に経費の削減や見直しをすることがV字回復への第一歩となります。
というのも、私は「維新会」という治療院向けの経営の学校を15年以上運営していますが、毎年4〜5人くらいは「赤字で貯金がつきそうでやばいです」と嘆く、生徒のコンサルに入ることがあります。そのときに必ずやるのが、経費の見直しの徹底です。
ほとんどの場合、「経費削減はすでにやっています」と仰りますが、蓋を開けてみるとまだまだ削れるところがたくさんあったりします。なので、経営が厳しい状況にある先生は、今一度、削れる経費がないか見直してみてください。
とはいえ、何から削ればいいのかわからない方もいるかと思いますので、いくつか具体例をご紹介します。
セミナー・スクールの解約
まずは、技術のセミナーや経営のセミナーなどの「スクール代金」にかかるコストを削減してください。技術力の向上はもちろん大切ですし、セミナーの先生との関係性もあるので解約しにくいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、経営が苦しい状況において、今絶対に必要かと言われたらそうではありませんよね。セミナーやスクールは、黒字になってから再開しましょう。
保険の解約
次に、経費削減の一つとして掛けている保険の解約をしましょう。なかには子供のことなど考えると心苦しい部分もあると思います。
しかし、倒産・自己破産してしまえば、それ以上に家族に迷惑をかけてしまいますよね。まずは現状の出血を止めるためにも、契約内容や保険料を見直し削減することも大切です。
返済のストップ・リスケ
もし国や信用金庫などから借り入れをしているのであれば、金融機関に交渉し、返済のストップやリスケジュールの打診をしましょう。返済計画の見直しをすることで、だいぶ経営計画を見直す余裕を持ちやすくなります。
家賃の交渉
さらに、家や店舗の家賃の交渉も行いましょう。整骨院を経営していくうえで、家賃は必須となる経費です。賃貸物件の場合、交渉によっては家賃の減額に応じてもらえるケースも少なくありません。
サブスクの解約
プライベートでサブスクに入っている人は、忘れず解約しましょう。以前、赤字で苦しいと言っているのにも関わらず、Netflixに入っている方がいらっしゃいました。
経営や生活をするうえで必要なものでない限り、月々の負担を少しでも減らすためにも無駄なものは徹底して全て解約していってください。
借り入れも視野に
自己責任のもと、できることなら借り入れをすることをおすすめします。なぜなら、資金に余裕ができると心に余裕が生まれるからです。
お金に余裕がないまま患者さんの接客をしても、どうしてもリピートさせようと強引な接客になりがちです。先生の焦りは患者にも伝わってしまうため、敬遠されてリピート率が下がり悪循環に陥りやすくなります。
また、資金に余裕がないなかで行う集客施策はギャンブルと同じです。集客施策はAパターンがダメでも、Bパターンでトライといった具合に、3段構えくらいで企画をしないと上手くいきません。
事業の立て直しには運転資金が必要不可欠なので、削れる経費はとことん削り、可能であれば融資を受け、心の余裕を持つことが重要です。
広告費を削るのはNG
このとき、絶対に削ってはいけない経費が「広告費」です。赤字ということは、集客こそが生命線になります。
にも関わらずPPC広告など、売上を作るための広告宣伝費を削ってしまったら回復への道のりが絶たれてしまいます。資金繰りをこれ以上悪化させないためにもここだけは守っていただき、そのうえで自身でも集客活動に注力することがV字回復へのキーとなります。
3段構えの集客活動
では、一体どのような集客活動をやったらよいのか、次の3段構えで集客活動を行っていきましょう。
1.チラシのポスティング
まずは目の前の集客を集めるための手段として、即効性が高く、最も効果的な施策がチラシのポスティングです。 営業時間外である夜中や早朝、予約の入っていない空き時間を利用して自分でチラシをどんどん配っていきましょう。
飛び込みを期待して院にいるより、自ら動いて集客活動をするほうがよっぽど生産性が高いといえます。
2.HPの制作と改善
チラシの配布と同時に、ホームページの作成と修正も行いましょう。チラシほどの即効性はありませんが、数ヶ月後の集客を増やすための施策として心強い味方となります。
修正のノウハウは、私のYouTubeチャンネルではもちろん、ネット上に無料で数多く落ちています。そのノウハウを元に、ホームページの改善をしていってください。
3.余裕があるならSNSの投稿
もし時間に余裕があるのであれば、ソーシャルメディアの投稿もしていくと良いでしょう。ただし、ソーシャルメディアに即効性はなく、集客に結びつくためにはどんなに早くとも半年〜1年はかかります。
目先の売上ではなく、将来のためとして余裕のある先生はソーシャルメディアも育てていくことをおすすめします。
集客活動は1日5時間以上する
集客活動に注力できる時間は、人それぞれ異なると思います。では、一体どれくらいやれば頑張ったうちに入るのか。
一つ基準をお伝えすると、整骨院が赤字で患者さんが少ないのであれば、時間の余裕はかなりあるはずです。なので、1日最低5時間、最大で8時間くらい集客の作業に充ててください。
これは集客の勉強ではなく、集客の作業をする時間です。これがきちんとできた人に関しては、ほぼ100%V字回復しています。15年以上「維新会」、治療院向けのコンサルティングの学校をやってきたなかで実証されている方法なので、ぜひ取り入れてください。
お金は作業からでしか生まれない
今まで潰れていく先生を何人も見てきましたが、そのほとんどの先生が資金不足や何かに失敗して廃業するのではなく、集客活動の時間が確保できていないのが原因です。
セミナーに参加している、YouTubeやSNSを見ている、ただそれだけでは売上は増えません。集客に直接影響するのは作業だけです。
勉強する時間は一旦置いといて、チラシをポスティングする・ホームページを修正する・ソーシャルメディアの投稿するなど、自ら手を動かすことが重要です。多少効率が悪くても量でカバーできます。
1日5〜8時間作業時間に充ててV字回復の第一歩が踏めたら、PPC広告だったら広告予算を増やす、チラシのポスティングだったら外注してもっと量を配るなど、そこからどう効率を上げていくかを考えていくと良いでしょう。
ぜひ、身の回りにある甘い誘惑に負けずに、作業に本気に注力して赤字を抜け出していただければなと思います。
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