整体院開業時の価格設定!黒字化期・拡大期・安定期で決まる
整体院を経営するうえで、価格はどのように決めていますか?「これくらいの相場だろう」となんとなく決めてしまうと、売上を上げるどころか客足が遠のき、廃業を余儀なくされるリスクが高まってしまうため注意しなくてはなりません。
そこで、今日は整体院を開業する際、どのようなメニュー・価格設定をすれば繁盛しやすくなるのかについて解説します。主に整体院の経営は3つステージに分かれるため、それぞれのステージに適した設定を行うことが重要です。
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オープン〜黒字化時期:メニューは1つ/価格設定は4,000〜5000円
いち早く黒字化したい整体院の開業時では、メニュー構成は1つに絞り、価格帯は税別4,000〜5000円くらいで設定しましょう。この時期のテーマはいかに集客を増やし、いかに症状が良くなるまでリピートしていただくかがカギです。
複数のメニューがあると選択肢が多すぎて迷ってしまい、人間は迷うと「あとでいいや」という選択を取ります。せっかくのチャンスを逃さないためにも、メニューを分かりやすく1つに絞ることで悩む負担をなくし、集客に繋げやすくすることが重要です。
また、開業したての頃は、昔学んだことをそのままやってもうまくいかないことが多々あります。試行錯誤が大事になるこの時期は、1つのメニューに対してどういったトークをすればいいのか、どのように患者さんの対応すればいいのかをしっかり固めましょう。
自分の院の特徴・強みを把握し、リピートしてもらうための対応を固めることで繁盛しやすくなります。
◆売上拡大期:メニューは3つ以内/価格設定は5,000〜 7,000円
整体院が黒字化し、さらに売上・利益を伸ばしていこうという売上拡大期では、メニュー構成は3つ以内に絞り、価格帯は税別5,000〜 7,000円に設定するのが適しています。
この時期はある程度集客&リピートがある時期なので、時短や値上げなどで分単価を上げ、メニューを2〜3個まで増やすことでLTV(1人あたり年間でもたらす売上の平均)を高めていくのがポイントです。
患者さんは症状が改善したら卒業するのが一般的ですが、できることなら継続的に通ってほしいですよね。症状が良くなったあとも来る理由を作るために、続けて通ってもらえるようなメニューを増やしましょう。
なお1人整体院の売上拡大期の場合、1人当たり100万〜150万円、時短が上手くいくと200万くらいまで売上を上げることができます。ここまで売上が立ってくると、そろそろ1人整体院としては完成形になってくるので、次は売上を安定させることが課題になります。
安定期:メニュー数に制限なし/価格設定は6,000〜 7,000円
売上目標を達成し現状の売上を継続的に維持する時期に入ったら、メニューはいくつあっても構いません。ただ、価格帯でいうと5,000円では安すぎるので、税別6,000〜 7,000円くらいのレンジで価格設定すると最も繁盛しやすくなります。
この時期に押さえておきたいポイントとしては、他の整体院ではやってないメニューや機材を取り入れたり、他では対応できないような症状に特化したメニューを作ることです。なぜなら、売上安定期にもなるとそれなりに繁盛しているため、他の整体院や整骨院にベンチマークされるからです。
そんななか、他店が真似しやすい経営をしていれば売上は安定しません。集客を分散させないためにも、院の特徴をより際立たせるか、参入障壁を作っていく作業が必要です。
7,000円以上で価格設定を行う場合は要注意
この時期は競合対策として、どうしてもメニューが複数になることが多く、オープンしたての整体院と差をつけるためにも、価格設定は6,000〜 7,000円くらいの幅で行うのがポイントです。
その際に「7,000円以上ではダメですか?」とよく聞かれますが、これ以上の金額で設定する場合は注意しなくてはなりません。なぜなら、1回あたりの金額が7,000円を超えてくるといくら先生の施術が魅力的でも、物理的にお金を払えない人が出てくるからです。
日本人で最も多い平均的な年収は、おおよそ400万〜500万といわれています。この年収は月でいうと30万〜35万ほどなので、そのなかから家賃や生活費などを払うと1回あたり整体院で8,000円〜1万円払える人はそう多くはないでしょう。
例えば、銀座や神戸の芦屋で店舗を構えていたり、今来ている患者さんのほとんどが経営者など、ハイクラスな方が多い場合は1万円〜2万円でもやっていけますが、一般的な平均年収が多い層なら集客しづらくなります。
価格を決める際は必ず、自分が開業しているエリアと今通っている患者さんの層を確認しましょう。
自分のステージを把握し、適切なメニュー数・価格設定を行おう!
今日は1人整体院を経営する際に、3つのステージに合わせた価格設定について解説させていただきました。
- オープンから黒字化までの時期
- さらに売上を拡大期させる時期
- 売上を安定させる時期
今自分がどの時期にいるのかしっかり把握したうえで、メニュー数の調整、1回あたりの金額を調整を行うと繁盛しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
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