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【妥協はNG】整体院の開業時に重要な物件選び・立地戦略!


整体院を開業するうえで、「どんな物件がいいのか?」「なかなか良いところが見つからない」と焦る先生も多いと思います。物件や立地の良し悪しは集客に大きく影響するため、絶対に妥協してはいけません。


そこで、今日は物件や立地選びで迷っている先生に向けて、「選ぶ際のポイント」や「考え方」を解説します。一度決めたらそう簡単に移転できないからこそ、この記事を参考に慎重に検討してください。


目次[非表示]

    1. 0.1.▼今回の記事を動画で見たい方はこちら
  1. 1.まずは条件を固めよう!
  2. 2.定期的に不動産屋に通うメリット
  3. 3.物件の場所選びのポイント
    1. 3.1.1.駅選びの重要性
    2. 3.2.2.駅の特性を理解する
    3. 3.3.3.集客面の課題
  4. 4.県市の境も避けよう!
  5. 5.路面店と雑居ビル、おすすめはどっち?
  6. 6.開業の資金の全体像を把握する
  7. 7.後から変更が難しい部分に重点を置くのが成功のカギ

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まずは条件を固めよう!



開業時の物件・立地選びにおいて、自分の「理想条件を明確にする」ことが最初ステップです。エリアや物件の広さ、路面店かどうかなど、条件をしっかり固めてから不動産巡りをしましょう。


僕のところにもよく相談に来ますが、立地や物件迷いがある場合、その物件は選ばない方よいとお伝えしています。というのも、治療院は選んだ地によって集客のしやすさが大きく変わるため、立地だけは絶対に妥協してほしくないからです。


物件選びは「ご縁」であるように、良い物件に出会えた時は直感的「ここ決める」と思えるものです。そのため、迷わず決断できる物件が見つかるまで、不動産屋を何度も訪ねて探し続けましょう。


定期的に不動産屋に通うメリット



通い続けることで、真剣さが伝わり、不動産屋が公開前の物件を紹介してくれる可能性高くなります。というのも、不動産業界では、物件情報を共有する「レインズ」というネットワークシステムがあり、登録前の物件情報を持っている不動産屋が存在します。


そのため、エリアの複数の不動産屋を訪れることで、より良い物件を見つけやすくなり、立地での失敗を避けやすくなります。


物件の場所選びのポイント

続いて、重要となる物件の場所選びについて解説します。


1.駅選びの重要性



一見、物件選びでは駅から近いと好条件に思われがちですが、ただ近いだけでは不十分です。選ぶ駅自体がどのような需要を持っているのか、またその駅を利用する人々の動線や目的を考慮する必要があります。


単に「自宅から近いから」という理由で駅を選ぶのは適切ではありません。


2.駅の特性を理解する



駅を選ぶ際には、その駅の利用者数や周辺環境をしっかり調査してください。利用者が少なく、商業的な需要が限られている場合や、一般の人が認識している主要エリアから外れている場合は、ビジネスに不向きな可能性があります。


例えば、以前僕は「池袋駅」の1つ先の「東池袋駅」に住んでいました。歩いて5分〜10分程度の距離なので非常に近いわけですが、果たして「東池袋 整体」と検索する人がどれくらいいると思いますか?


このエリアですと多くの人は、整体院や居酒屋、美容室などを調べるときに「池袋」と検索します。一駅離れた「東池袋」ではほぼ検索しません。


つまり、ユーザーが「池袋 整体」と検索した場合、東池袋の店舗は候補から外れる可能性が高いため、 大きい駅の隣の駅のエリアではできるだけ開業を避けるべきといえます。


3.集客面の課題



もし「東池袋」で開業したとして、距離として近いわけですから「池袋 整体」でPPC広告を出すことはできます。SEOで上げるのはかなり大変ですが、仮に上位表示できたとしましょう。


しかし、PPC広告やSEOで上位表示させたとしても、アクセスが無駄になることが多いです。なぜなら、「池袋 整体」 で検索しているユーザーの頭の中は、「駅から徒歩でいけるところはないかな」「池袋駅の西口かな?東口かな?」と考えているからです。


ホームページを見たときに「東池袋」だとわかった場合、対象から外れてしまうため、今度は「池袋 駅近 整体院」などで調べ直します。


このように、大きな駅に近い小さな駅は開業場所としてリスクが高く、集客苦労しやすいと覚えておきましょう。


県市の境も避けよう!



人々が「地域名+整体」で検索する際、多くはその市の中心地や繁華街をイメージしています。県市の境の店舗だと「そこじゃない」と感じられる可能性が高いです。


また、整体院や整骨院は通い続けることを前提に選ばれます。どんなに良い店舗であっても、立地が遠く通いにくい場所だと候補から外されがちです。これはスポーツジムなど、継続利用を前提としたサービス全般に共通しています。


そのため、県や市の境界付近、または市の端などは避け、中心地やアクセス良い場所を選びましょう


路面店と雑居ビル、おすすめはどっち?



予算や集客戦略に応じて選択すべきですが、広い認知と幅広い患者層を目指すなら路面店、特定の患者層にフォーカスするなら雑居ビルを選ぶと良いでしょう。


路面店の場合、家賃は高くなりがちですが、その分良い立地にあるため、広告を多く打たなくても地域での認知が得られやすい点が魅力です。また、通勤時や日常的に目に触れることで自然と知名度を高められるため、広範な認知を重視するなら路面店が適しています。


一方、ネット集客に強く、他にはない専門性を打ち出せるであれば、路面店ほどの広範な認知は必須でありません集客コストがかかりやすいというデメリットはありますが、その分家賃抑えられるため、特定の患者層をターゲットにするなら雑居ビルを選ぶもありです。


開業の資金の全体像を把握する



整体院の開業資金は他の業種に比べて比較的少額で済むものの、最低でも100万~200万円程度はかかると思います。このとき大事なのが、自己資金のうち、物件にいくらまで費やせるかを明確にすることが大切です。


例えば、自己資金が500万円だとします。開業後は固定費や生活費が必ず発生するため、家賃・光熱費・広告費などの運営費と生活費を合わせて月50万円かかるとした場合、その6か月分、計300万円の運営資金を確保しないといけません。


となると、物件の取得・内装・備品の購入等々で開業前に使えるお金は200万になります。これらの計算をせず開業前に資金を使いすぎてしまうと、資金不足で失敗するリスクが高まるので注意しましょう。


後から変更が難しい部分に重点を置くのが成功のカギ

開業時は、自分の理想の100%を実現するのは難しいです。しかし、開業後に利益が出れば、内装や設備は後からいくらでもグレードアップできるので、最初は初期費用を節約して中途半端な状態で開業しても問題ありません。


ホームページと同じく、店舗は「育てていくもの」として考え、改善を見据えた計画を立てましょう。


ただ、場所だけは一度決めてしまうと簡単には変えられません。そのため、立地は慎重に選んでいただき、後から変更できるものは徐々にグレードアップする、このような考えを持って開業準備を進めていただくといいのではないかと思います。



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松下 展平
松下 展平
株式会社プロデュース・アクティビスト 代表取締役。 治療院専門のコンサルタントとして10年で4000院以上の経営改善を行ってきた。集客・経営を体系的に学ぶ学校「維新会」を主宰。 また、HP制作システム「セルフル」や、顧客管理ツール「COCKPIT」、口コミサイト「ヘルモア」の運営を行っている会社の代表も務める。

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