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整体院・整骨院の予約が偏る問題を解消する方法
整体院や整骨院では、土日や夕方以降の予約が集中し、平日昼間に空きが出てしまうという課題がよくあります。この問題を解消するには、地域の特性を理解しつつ、予約の取り方を工夫することが大切です。
そこで、本記事では「整体院・整骨院の予約が偏る問題を解消する方法」についてご紹介します。ポイントとしては、既存の患者の希望に応じるだけでなく、こちらから予約を提案し、新規患者向けに枠を確保することが重要です。
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予約の偏りは「地域」や「患者の属性」によって生じるもの
予約の偏りは「地域の特性」や対象とする「患者の属性」によって生じるものであり、ある程度避けられないものです。
たとえば、サラリーマンやOLを対象にしていれば仕事中の時間帯は予約が入りにくく、ママ層を対象にする場合は夕方以降が埋まりにくくなります。
さらに、多くの人にとっては平日よりも土日の方が予約しやすいため、この傾向を理解した上で対応策を考える必要があります。
集客しやすい時間帯に注力することが重要
効果的に集客を行うなら、もともと予約が入りやすい時間帯の集客をさらに強化するのが有効です。なぜなら、現在予約が集中している時間帯こそ、その地域の特性として集客しやすい時間帯だからです。
たとえば、夕方以降や土日に予約が集中するエリアで、平日昼間の主婦層向けに広告を出しても、費用対効果は悪くなりがちです。さらに、無理にターゲットを変えて施術メニューを変更すると、院のコンセプトがぶれる可能性があるため、慎重な対応が求められます。
こちらから予約日の提案をする
「確かに土日は集客はしやすいけど、そこにはもう予約が入らないんだよな…」
このように思う方も多いでしょう。
大切なのは既存の患者さんに対して、こちらから予約日を提案できているかどうかです。多くの院では、患者さんの希望通りに予約を受け付けるだけで、平日昼間の空き時間を積極的に案内していないケースが多々あります。
しかし、実際には「土日が良いけれど、必ずしも土日でなくてもいい」という患者さんも一定数存在することをご存知でしょうか?
たとえば、飲食業など平日に休みがある人や、スケジュールに余裕がある人に対して、「平日の昼間ならスムーズに施術できますよ」と提案すれば、1~2割の患者さんは平日昼間の予約を受け入れてくれる可能性があります。
このように、既存患者の予約をじわじわと平日昼間に移行させることで、土日や夕方の予約枠に余裕が生まれ、新規患者の受け入れもしやすくなります。
新規患者のための予約枠を確保する
さらに、土日に新規患者の予約が取れない状況を改善するには、あらかじめ新規専用の予約枠を確保しておくことも一つの手です。
既存の患者は希望の時間に予約が取れなくても、翌週に予約を入れるなど柔軟に対応できることが多いですが、新規の患者はすぐに予約が取れないと離れてしまう可能性があります。
そのため、毎週または毎日、土日の夕方や平日夜など新規の予約が入りやすい時間帯に1~2枠を確保し、既存患者には「その時間は埋まっています」と対応することで、新規の受け入れ体制を整えられます。
この方法を取り入れることで、新規患者を逃さず受け入れつつ、既存患者にも柔軟に対応できるため、予約管理のバランスを整えたい場合に最適です。
症状の重い患者をターゲットにする
予約枠の偏りを解消するためには、比較的軽症な患者さんではなく、重症の患者さんをターゲットにする方法も有効です。
肩こりや腰痛などの症状が軽い患者さんは、「すぐに施術を受けたい」というニーズが強いため、予約が特定の時間帯に集中しやすくなります。一方で、症状が重い患者さんは「仕事を休んででも受けたい」「有給を取ってでも通いたい」と考える傾向があり、比較的予約の融通が利きやすくなります。
たとえば、病院では改善しない症状や、手術を回避したい人、薬を飲み続けることに不安を感じている人などに向けて、施術のコンセプトを絞ることで、昼間の予約を増やしやすくなります。
もしくは、PPC広告(リスティング広告)で重症向けの症状ページを作成し、広告予算を重点的に振り分けることで、予約枠の偏りを徐々に改善していくこともできます。
まとめ
予約の偏りは地域の特性による部分もあるため、ある程度は受け入れる必要があります。そのうえで、以下の方法を取り入れることで、バランスの取れた予約管理が可能になります。
- 既存患者へ予約日の提案
- 新規患者のための枠を確保する
- 重症患者をターゲットにする
予約は患者の希望通りに取るのではなく、こちらから提案を行うことも大切です。また、既存患者で埋め尽くさず、新規の患者さんが予約できるように、あらかじめ特定の時間帯の枠を確保しておきましょう。
ほかにも、軽症患者よりも、手術を避けたい、仕事を休んでも施術を受けたいと考える重症患者にターゲットを絞ることで、比較的予約の融通が利きやすくなります。
これらの方法を取り入れることで、予約の偏りを改善し、安定した経営につなげることができます。ぜひ、実践してみてください。
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